ユーロドルなどで一時ドル高強まる

ユーロドルなどで一時ドル高強まる

NZドル、雇用が強めで買いがやや優勢に

【東京市場】雇用統計が強く出たＮＺドルがしっかり

　　昨日の海外市場で１０５円１７銭まで上値を伸ばしたドル円は、東京朝に利益確定売りから１０５円を割り込む動きを見せた。
もっとも押し目は１０４円９０銭台まで。その後１０５円台を回復も、上値進行にも慎重で、１０５円ちょうどを挟んでの振幅が午後まで続いた。

　日経平均が堅調な地合いを継続する中でリスク選好の動きも、１０５円台での買いにはかなり慎重な姿勢が見られる。
香港株や中国株が冴えず、やや警戒感も。

　雇用統計が予想外の強めに出たNZドルは午前中に買いが広がる展開となった。
NZの第４四半期失業率は第３四半期の５．３％から５．６％への悪化見通しに対して　４．９％と大きく改善した。
雇用者数も大きく伸びておりかなり強めの結果に。NZドルは対ドルで０．７１６０前後から０．７２ちょうど手前まで急騰。
その後も堅調地合いを続け０．７２台にしっかり乗せて、東京昼前には０．７２２０台まで。東京午後は高値圏もみ合いに。

【ロンドン市場】ドル高優勢、イタリア新首相にドラギ氏が有力

　ドル買いの動きが強まった。ユーロドルは１．２０１０前後まで下落し、
二日の安値を下回る動きを見せた。
ドル円は１０５円台でしっかりとした動きも、上値トライには慎重。

　先月２６日に辞任したイタリアのコンテ首相による新しい連立の取り組みが失敗。
新しい首相にドラギ前ECB総裁が浮上し、大統領が同氏を大統領府に招集した。
正式に組閣を依頼する可能性が高いとみられており市場はこの動きを好感。
ユーロドルは安値から反発の場面も、戻りは鈍い。

【ＮＹ市場】ドル高基調継続絵

　ユーロドルは一時１．２００５近辺まで。
大台割れをトライする流れとなったが、
ドラギ前ECB総裁を新首相に正式に要請したことなどが好感されており
１．２０００前後のオプション取引がらみの買いもあって大台を維持しての推移になると
いったん調整もあって反発。

　ドル円は１０５円前後での推移。１０５円１０銭前後からの買いに慎重で
二日の高値を試すこともなくもみ合いとなっている。

【本日の見通し】ドル円もみ合いに、英中銀は現状維持見込み

　ドル円は１０５円ばさみでのもみ合いが続くとみられている。
下がるとすぐに買いが出るなど、ドル全面高基調の中でドル円は堅調地合いを維持しているが
１０５円台での買いにはやや慎重姿勢。
もみ合いの中でレンジを切り上げる動きが期待されるところで
１０５円２０銭超えの場面が見られるとそこからの買いがどこまで出てくるか。

　今日発表される英中銀金融政策会合（MPC）は現状維持見込み。
今回は四半期インフレ報告が同時に発表され、総裁会見もあるスーパーサーズデーにあたっている
これまで行っていたマイナス金利に対する意見収集に対する答えを出す回にもなっているが、
相殺がこれまで発言してきた通り、手段の一つではあるが、差し迫って実施するものではない
という姿勢を継続してくるとみられている。

【本日の戦略】押し目買い

　１０５円台を積極的に買う動きが見られず、
目先はもみ合いとなっているだけに、
買い場探しの展開。
押し目を丁寧に拾っていく流れとなりそう。

　英中銀は基本的に現状維持見込みで動きにくい。
成長率の下方修正が見込まれることや、ドル全面高の流れから
ポンドドル自体は頭の重い展開と見るが、こちらも突っ込んだ売りはやや怖い。
戻り売りを意識し、イベント前後の不安定な動きも加味してストップを確実に。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《2/3　水曜日》
　　　　ドル円　　ユーロドル　　ユーロ円
始値　　104.98　　1.2044　　126.43
高値　　105.11　　1.2050　　126.53
安値　　104.92　　1.2004　　126.15
終値　　105.03　　1.2036　　126.41
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《2/3　水曜日の主要株式指数》
日経　　28646.50 +284.33
DOW　　 30723.60 +36.12
S&P 　　 3830.17 +3.86
Nasdaq 　13610.54 -2.24
FTSE 　　6507.82 -8.83
DAX 　　13933.63 +98.47
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《2/3　水曜日の商品市場》
NY原油先物3月限（WTI）（終値）
1バレル＝55.69（+0.93　+1.70%）
NY金先物4月限（COMEX）（終値）
1オンス＝1835.10（+1.70　+0.09%）
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《2/3　水曜日に発表された主な経済指標》

【トルコ】
消費者物価指数（1月）16:00
結果　1.68%
予想　1.4%　前回　1.25%（前月比)
結果　14.97%
予想　14.7%　前回　14.6%（前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI・確報値（1月）17:55
結果　46.7
予想　46.8　前回　46.8

ユーロ圏非製造業PMI・確報値（1月）18:00
結果　45.4
予想　45.0　前回　45.0

ユーロ圏消費者物価指数・速報値（1月）19:00
結果　0.9%
予想　0.6%　前回　-0.3%（前年比)
結果　1.4%
予想　0.9%　前回　0.2%（コア・前年比)
結果　0.2%
予想　-0.1%　前回　0.3%（前月比)

ユーロ圏生産者物価指数（12月）19:00
結果　0.8%
予想　0.7%　前回　0.4%（前月比)
結果　-1.1%
予想　-1.2%　前回　-1.9%（前年比)

【英国】
CIPS非製造業PMI・確報値（1月）18:30
結果　39.5
予想　38.8　前回　38.8

【米国】
MBA住宅ローン申請指数（01/23 – 01/29）21:00
結果　8.1%
予想　N/A　前回　-4.1%（前週比)

ADP雇用者数（1月）22:15
結果　17.4万人
予想　5.0万人　前回　-7.8万人（-12.3万人から修正）（前月比)

ISM非製造業景気指数（1月）00:00
結果　58.7
予想　56.7　前回　57.7（57.2から修正）

米週間石油在庫統計（バレル・前週比）4日0:30
原油　－99.4万（4億7566万）
ガソリン　＋446.7万（2億4769万）
留出油 　－0.9万（1億6285万）
（クッシング地区）
原油　－151.7万（5022万）
＊（）は在庫総量

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《2/3　水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
＊若田部日銀副総裁
現行の金融緩和が金融環境や経済・物価情勢にどのような効果を及ぼしたのかが出発点になる
いかに効果的な金融緩和を機動的に行うかが議論の焦点になる

【豪州】
＊ロウ豪中銀総裁
数年にわたり大規模な金融支援が必要、政策金利を必要なだけゼロ近辺で据え置く
人々が仕事を得るまで、より高い賃金を得るまで金融緩和を維持する必要がある
量的緩和を延長しなかった場合、豪ドルに上方圧力がかかるリスクがある。
財政対応は回復において非常に重要。
政府が必要に応じて、より多くの財政刺激策で対応することを期待する。
現時点で資産価格が高騰しすぎていることを特に心配していない。
３年債利回り目標を１０年債へと延長することを検討していない。

【ユーロ圏】
＊マリオ・ドラギ氏　イタリア新政権の組閣要請を受諾
（ブルームバーグ）

【米国】
＊ブラード・セントルイス連銀総裁
雇用の回復、前回景気後退より４年先行。
ブレークイーブンの更なる上昇は歓迎。
債券購入は持続的な望ましい効果を出している。
債券購入は利回りを押し下げている。
われわれは金融政策と伴に好位置にある。
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《本日予定されている主な経済指標》

【豪州】
貿易収支（12月）9:30
予想　87.50億豪ドル　前回　50.22億豪ドル

【ユーロ圏】
ユーロ圏小売売上高（12月）19:00
予想　2.5%　前回　-6.1%（前月比）
予想　0.4%　前回　-2.9%（前年比）

【英国】
英中銀政策金利　21:00
予想　0.1%　現行　0.1%

【米国】
新規失業保険申請件数（30日までの週）22:30
予想　83.0万件　前回　84.7万件

製造業新規受注（12月）5日0:00
予想　0.7%　前回　1.0%（前月比）

耐久財受注・確報値（12月）5日0:00
予想　0.2%　前回　0.2%（前月比）
予想　0.7%　前回　0.7%（輸送除くコア・前月比）

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