マイクロソフト、クラウド需要好調で好決算も株価は冴えない=ダウ採用銘柄
マイクロソフトが7-9月期決算(第1四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。パンデミックを背景とし法人顧客のリモート勤務者支援や業務のオンライン化推進といったクラウド需要が好調だった。「Azure」に加え、会議用ソフトや在宅勤務ツールを備えた「オフィス」のサブスクリプションサービスへのシフトが加速し、成長を押し上げている。クラウドインフラではアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)に次いで2位に付けている。
しかし、株価は冴えない。10-12月の一部部門の売上高見通しが市場予想を下回ったことが嫌気されている。アジュールやサーバー用ソフトウエアを含むインテリジェント・クラウド部門の売上高見通しは135.5億~138億ドルになるとの見通しを示し、予想(139億ドル)を下回った。モア・パーソナル・コンピューティング部門も132億~136億ドルと、予想(139億ドル)を下回っている。
市場からは保守的な見通しとの指摘も聞かれる。同社は保守的な見通しを示したうえで、期待以上の結果を出し続けるという。
また、来月にゲーム機「Xbox」の新型機が発売されるが、同社は好調な需要を見込んでおり、ゲーム用ハードウエア販売が10-12月期に40%増加するとの見通しを示している。
(7-9月・第1四半期)
・1株利益:1.82ドル(予想:1.55ドル)
・売上高:371.5億ドル(予想:357.5億ドル)
インテリジェント・クラウド:129.9億ドル(予想:127.8億ドル)
プロダクティビティー&ビジネスプロセス:123.2億ドル(予想:118.5億ドル)
モア・パーソナル・コンピューティング:118.5億ドル(予想:112.7億ドル)
・設備投資:49.1億ドル(予想:46.4億ドル)
・株主還元策:95億ドル
(NY時間09:56)
マイクロソフト 205.47(-7.78 -3.70%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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