反落、米景気対策協議の一時見送りで=NY原油概況
NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=39.95(-0.72 -1.77%)
ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.72~0.70ドル安。その他の限月は1.06~0.66ドル安。
新型コロナウイルスの流行が継続しているなかで、トランプ米大統領が追加の景気刺激策についての協議を一時見送るよう指示したことで、石油需要の下振れ懸念が強まった。米経済は回復する方向にあるものの、足取りとしては不十分であり、追加支援が必要であるとの指摘は多い。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が増加し、取り崩しが一巡したことも重し。
ただ、ハリケーン「デルタ」が米メキシコ湾岸に向かっていることで一時的に供給が減少していることや、ノルウェーでストライキが続いていることは下支え要因。メキシコのユカタン半島の先端を通過した「デルタ」はカテゴリー2の勢力を維持しつつ、米国に向かっている。
時間外取引で11月限は軟調。40.35ドルまで戻りを試したが、上値は重かった。通常取引開始後は39.28ドルまで下げ幅を拡大。ただ、引けにかけては下げ幅をやや削った。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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