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米ISMなど受けてドル安一服、その前にユーロドルは1.20超えで達成感も

見通し 

米ISMなど受けてドル安一服、その前にユーロドルは1.20超えで達成感も

米ISMは全体の数字だけでなく、新規受注や生産など注目項目もかなり強めに

もっとも雇用部門は依然冴えず、金曜日の雇用統計には警戒感も

【東京市場】ドル安進行

  ドル全面安の展開となった。朝方は前日のNY市場でドル円が106円台を一時回復した地合いもあり、円売りの動きが優勢に。ドル円が106円03銭まで上昇する場面が見られた。しかし、昨日のNY市場同様に106円台のドル買い円売りには慎重姿勢が見られ、昨日の高値に届かず調整が入る展開に。また、ユーロドルが昨日及び8月18日に付けた今年の高値を超えて上昇する展開となり、ドル全面安ムードが広がったことで、ドル円も105円60銭台まで値を落とす展開となった。
 
 ドル全面安の流れの中でユーロドルは上昇が止まらず。昨日のNY市場では8月18日の高値1.1966と同水準で上値を抑えられたが、東京午前にあっさりと上値を更新。午後に入ってもドル売りの動きが止まらず一時1.1999と、心理的な大きな節目となる1.2000に迫る動きを見せた。

 13時半に結果が発表された豪中銀金融政策理事会は、政策金利であるOCR及び3年物国債金利目標を共に0.25%で維持することを決定。タームファンディングファシリティについては、条件を変更することによる規模の拡大と、期間の延長を決定する追加緩和措置を取った。もっとも影響は限定的。ドル全面安の流れの中で0.7360台から0.7410台まで一時上昇し、0.7400台で発表を迎えると、直後に対ドルで10ポイントほどの豪ドル売りが見られたがすぐに値を戻す動き。

【ロンドン市場】ドル安継続、ユーロドルは1.20手前

 ユーロドルが1.1990台での足踏みとなるなど
ドル安進行が継続も突っ込んだ動きには慎重姿勢が見られた。
独仏のPMI確報値が上方修正も反応は限定的。
ドル円も105円59銭までと、東京安値の105.60を割り込むもそこからの売りが見られず。
 

【NY市場】ユーロドル1.20台付けるも、そこからドル買いが優勢に

 朝方ユーロドルが節目の1.20を超えて1.2012まで上昇。
ただ、ここで達成感が出た形で
ISM製造業景気指数の好結果を受けてドル買いが強まり一気に調整が入り1.1900近くまでと100ポイント超の下げに。
ISMは生産、新規受注という重要項目がともに60を超えており、
相当に力強いという印象。
もっとも雇用に関してはまだ50を超えてきていない。

【本日の見通し】ドル安一服

 ユーロドルの1.20超えを示現し、一時のドル安進行に一服感。
金曜日の雇用統計を前に積極的な動きを手控えるムードも。
昨日のISMは全体、内訳ともに力強い印象も
雇用部門に関しては依然としてやや冴えず、
金曜日の雇用統計を前に反応が難しい面も。
ドル円は106円前後でのもみ合いから方向性を探る展開に。

 ユーロドルは1.20超えをいったん付けたことでどこまで到達感が出るか。
雇用統計まで1.19台を中心とした推移が続くと、今後もう一段の上昇余地。

【本日の戦略】もみあい

 ドル安一服も突っ込んだドル買いも避けたいところで
105円ばさみの動きが続きそう
ドル円はレンジを意識して、デイトレは回転重視か。
スウィングは金曜日の雇用統計をにらみ無理をせず。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《9/1 火曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  105.91  1.1936  126.41
高値  106.15  1.2011  127.08
安値  105.59  1.1902  126.14
終値  105.96  1.1912  126.21
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《9/1 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23138.07 -1.69
DOW   28645.66 +215.61
S&P    3526.65 +26.34
Nasdaq  11939.67 +164.21
FTSE   5862.05 -101.52
DAX   12974.25 +28.87
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《9/1 火曜日の商品市場》
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=42.76(+0.15 +0.35%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1978.90(+0.30 +0.02%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《9/1 火曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
実質GDP・確報値(第2四半期)8:00
結果 -3.2%
予想 -3.3% 前回 -3.3%(前期比)
結果 -2.7%
予想 -2.9% 前回 -2.9%(前年比)

【日本】
雇用統計(7月)08:30
結果 2.9%
予想 3.0% 前回 2.8%(完全失業率)
結果 1.08倍
予想 1.08倍 前回 1.11倍(有効求人倍率)

【豪州】
経常収支(2020年第2四半期)10:30
結果 177.0億豪ドル
予想 130.0億豪ドル 前回 90.0億豪ドル(84.0億豪ドルから修正)

豪中銀政策金利 13:30
結果 0.25%
予想 0.25% 現行 0.25%

【中国】
財新製造業PMI(8月)10:45
結果 53.1
予想 52.5 前回 52.8

【スイス】
SVME購買担当者景況指数(PMI)(8月)16:30
結果 51.8
予想 51.6 前回 49.2

【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(8月)16:55
結果 52.2
予想 53.0 前回 53.0

ドイツ雇用統計(8月)16:55
結果 6.4%
予想 6.4% 前回 6.4%(失業率)
結果 -0.9万人
予想 -0.2万人 前回 -1.7万人(-1.8万人から修正)(失業者数)

ユーロ圏製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(8月)17:00
結果 51.7
予想 51.7 前回 51.7

ユーロ圏失業率(7月)18:00
結果 7.9%
予想 8.0% 前回 7.7%(7.8%から修正)

ユーロ圏消費者物価指数・速報値 (8月)18:00
結果 -0.2%
予想 0.2% 前回 0.4%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.8% 前回 1.2%(コア・前年比)
結果 -0.4%
予想 -0.1% 前回 -0.4%(前月比)

【英国】
CIPS製造業PMI・確報値(8月)17:30
結果 55.2
予想 55.3 前回 55.3

【香港】
小売売上高(7月)17:30
結果 -23.1%
予想 -27.4% 前回 -24.7%(-24.8%から修正)(価額ベース)
結果 -23.9%
予想 -26.2% 前回 -25.3%(-25.4%から修正)(数量ベース)

【ブラジル】
実質GDP(2020年第2四半期)21:00
結果 -9.7%
予想 -9.2% 前回 -1.5%(前期比)
結果 -11.4%
予想 -10.6% 前回 -0.3%(前年比)

【米国】
建設支出(7月)23:00
結果 0.1%
予想 1.0% 前回 -0.5%(-0.7%から修正)(前月比)

ISM製造業景気指数(8月)23:00
結果 56.0
予想 54.8 前回 54.2
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《9/1 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*ナバロ米大統領補佐官
トランプ米政権はティックトックやウィーチャット以外の中国アプリも排除措置の対象に加える計画。

【豪州】
*豪中銀金融政策理事会声明
OCRと3年物国債金利目標ともに0.25%で維持することを決定
タームファンディングファシリティ(TFF)の規模拡大し期間を延長することを決定した
拡大されたTFFの下で認可された預け入れ受け入れ金融機関は、貸付残高の2%相当の資金を利用できる。
また21年6月末まで資金を活用できる。これによりすべてのADIは10月以降もTFFの利用が可能となる。
現在までTFFの下で520億ドルが引き出されている。今後数週間でさらに引き出される見込み。
今回の変更で利用可能総額は約2000億ドルとなる。
ADIが低金利御資金調達に継続的にアクセスできることにより信用供与がサポートされる。
タームファンディングファシリティと3月に決定したその他のパッケージは、豪経済をサポートすることに寄与する。
金融システムは高水準の流動性。
借り入れ金利は過去最低水準
国債市場は発行が大幅に増加しているが正常に機能。
RBAは先月3年物国債利回り目標をサポートするために100億ドルの豪政府証券(AGS)を購入。
3月以降の購入額は610億ドル。
必要に応じて追加購入。
利回り目標は、完全雇用とインフレの目標に向けて進展が見られるまで維持。

【ユーロ圏】
*アルトマイアー独経済相 
2020年独GDP予想5.8%減(従来予想6.3%減)
2021年GDP予想4.4%増(従来予想5.2%増)
ウイルス感染以前の水準に戻るのは2022年初頭となる見込み。

*レーンECB専務理事
我々は直近数週間のユーロの推移をチェックしている。
ECBは為替レートを目標にしていない。
しかし、ユーロドルのレートは問題。

【米国】
*メドウズ米首席補佐官
米景気対策法案に前進が見られる。
上院共和党は来週、5000億ドル規模の法案提出を検討。
州や地方政府への資金支援はなお大きな課題となっている。

*ブレイナードFRB理事
経済はウイルスで相当の不確実性に直面。
更なる財政刺激策が重要なファクター。
新たな枠組みは回復を支援。
数カ月以内に緩和に動くべき。
リスクは下振れ方向。雇用の回復は鈍化した。
インフレ目標に接近するには、しばらく時間がかかる。
枠組み見直しは結果として生じる戦略の変更。

【中国】
*中国、豪企業CBHグレインからの大麦輸入を停止。
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
消費者物価指数(8月)8:00
予想 0.4% 前回 0.0%(前月比)
予想 0.4% 前回 0.3%(前年比)

【豪州】
GDP(第2四半期)10:30
予想 -6.0% 前回 -0.3%(前期比)
予想 -5.2% 前回 1.4%(前年比)

【英国】
ネーションワイド住宅価格指数(8月)15:00
予想 0.5% 前回 1.7%(前月比)
予想 2.0% 前回 1.5%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(7月)15:00
予想 0.5% 前回 -2.0%(-1.6%から修正)(前月比)
予想 4.1% 前回 6.0%(5.9%から修正)(前年比)

ユーロ圏生産者物価指数(7月)18:00
予想 0.5% 前回 0.7%(前月比)
予想 -3.4% 前回 -3.7%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(28日までの週)20:00
予想 N/A 前回 -6.5%(前週比)

ADP雇用者数(8月)21:15
予想 100.0万人 前回 16.7万人(前月比)

製造業新規受注(7月)23:00
予想 4.1% 前回 6.2%(前月比)

耐久財受注(7月)23:00
予想 11.2% 前回 11.2%(前月比)
予想 N/A 前回 2.4%(輸送除くコア・前月比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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