メルクが上昇 パンデミックで減収もキイトルーダの収入が補う=ダウ採用銘柄
薬品のメルクが上昇。4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。同社の製品はその3分の2が医師による処方薬だが、パンデミックの影響で病院の通常診療に影響が出たことで、16億ドルの収益を失い、全体の売上高は8%の減収となった。しかし、主力薬のキイトルーダの売上高は29%増加している。同社は、2020年のパンデミックの売上高への影響を19.5億ドルと推定しているが、従来の予測よりも僅かに小さくなった。
同社は、「2つのワクチンと1つの新薬の開発を他社と競っているが、そのマイナスの影響が第2四半期の収益を圧迫した」と述べた。また、「第3四半期を通じて緩やかな回復し、第4四半期には通常の営業レベルに戻ることを見込んでいる」とも語った。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.37ドル(予想:1.07ドル)
・売上高:108.7億ドル(予想:105億ドル)
キイトルーダ:33.9億ドル(予想:31.9億ドル)
ジャヌビア/ジャヌメット:13.4億ドル(予想:13億ドル)
ゼチーア/バイトリン:1.75億ドル
ガーダシル:6.5億ドル(予想:6.9億ドル)
アイセントレス:2億ドル(予想:2.1億ドル)
シンポニー:1.9億ドル(予想:1.9億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.63~5.78ドル(従来:5.17~5.37ドル)(予想:5.32ドル)
・売上高:472~487億ドル(従来:461~481億ドル)(予想:473.6億ドル)
(NY時間10:29)
メルク 79.28(+0.29 +0.37%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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