ダウ平均は続伸 新規失業保険申請件数の伸びが３週連続で鈍化＝米国株前半

NY株式23日（NY時間12:13）
ダウ平均　　　23792.78（+316.96　+1.35%）
ナスダック　　　8598.85（+103.47　+1.22%）
CME日経平均先物　19595（大証終比：+155　+0.79%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続伸。取引開始直後から買いが先行し、ダウ平均は一時４００ドル超上昇する場面が見られている。朝方発表になった新規失業保険申請件数が手掛かり材料になっている模様。４月１８日週の申請件数は４４２．７万件と、異例の件数が続いているものの、伸びは３週連続で鈍化しており、雇用悪化はピークに達したとの見方に繋がった模様。

　一方、市場には慎重な見方も根強い。新型ウイルス感染による雇用悪化はピークアウトが近く、平常に落ち着いたとしても、今度は原油暴落によってエネルギー産業での雇用喪失が続き、雇用情勢は新型ウイルス感染前の状況には戻らないとの指摘も聞かれた。また、同時刻に発表された失業保険継続受給者の失業率が１１％と過去最悪の水準上昇しており、なお楽観視できないとの見解も聞かれる。

　ただ、原油相場は買い戻しが続いており、エネルギー株が上昇しているほか、銀行株や産業株、ＩＴ・ハイテク株など、きのうに引き続き幅広い銘柄に買い戻しが入っている。

　決算では、カジノのラスベガス・サンズが１－３月期の決算を発表していたが、ウイルス感染でマカオでのカジノが苦戦し、売上高は５１％の減収となった。ただ、アジア市場は夏以降の回復が期待され、全ての部門の回復を見込むとの認識を示したことで、カジノ株が揃って上昇している。

　なお、インテルが引け後に決算を予定。

ラスベガス・サンズ　45.43（+4.40　+10.72%）
ウィン・リゾーツ　75.85（+5.82　+8.31%）

アルファベット（C）　1283.19（+19.98　+1.58%）
フェイスブック　185.93（+3.65　+2.00%）
ネットフリックス　433.64（+12.22　+2.90%）
テスラ　726.32（-5.79　-0.79%）
アマゾン　2403.84（+40.35　+1.71%）
エヌビディア　289.84（+3.69　+1.29%）
ツイッター　28.40（-0.05　-0.16%）

ダウ採用銘柄
Ｊ＆Ｊ　155.66（+2.67　+1.75%）
Ｐ＆Ｇ　118.72（+0.11　+0.09%）
ダウ・インク　33.06（+1.22　+3.83%）
ボーイング　140.57（+5.60　+4.15%）　
キャタピラー　 114.68（+4.04　+3.65%）　
レイセオン　 64.80（+1.35　+2.13%）　
ビザ　168.25（+1.66　+1.00%）　
ナイキ　89.19（+0.42　+0.47%）
ウォルグリーン　43.94（+0.66　+1.52%）　
３Ｍ　147.14（+3.53　+2.46%）　
エクソンモビル　 44.14（+2.01　+4.77%）　
シェブロン　88.31（+3.87　+4.58%）　
コカコーラ　45.87（+0.19　+0.42%）　
ディズニー　101.92（+0.93　+0.92%）　
マクドナルド　184.27（-2.21　-1.19%）　
ウォルマート　129.48（-2.11　-1.60%）
ホームデポ　205.88（+1.71　+0.84%）
JPモルガン　91.02（+1.68　+1.88%）
トラベラーズ　 102.27（+0.48　+0.47%）
ゴールドマン　 177.72（+1.74　+0.99%）
アメックス　83.77（+1.23　+1.49%）　
ユナイテッドヘルス　285.45（+8.43　+3.04%）
ＩＢＭ　121.10（+1.79　+1.50%）
アップル　 279.71（+3.61　+1.31%）
ベライゾン　58.13（+0.14　+0.24%）
マイクロソフト　 173.78（+0.26　+0.15%）
インテル　59.72（-0.38　-0.63%）
ファイザー　37.09（+0.84　+2.32%）
メルク　81.26（+1.28　+1.60%）
シスコシステムズ　42.21（+0.45　+1.08%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美