ユーロドルは本格的な浮上の気配が依然として見えない=NY為替
ユーロドルは1.07ドル台後半での振幅が続いている。ドル買いが優勢となる中、ユーロドルは上値の重い展開が続いている。今年に入ってユーロドルは売りが続いており、今月に入ってその動きが加速。さすがに過熱感は否めず、下値では買い戻しも出ているようだが、本格的な浮上の気配は依然として見えない状況。
ウイルス感染の世界経済への影響が懸念される中、市場はリスク回避のドル買いが続いている。本日は中国の景気対策への期待感も出ているようだが、1-3月の中国経済は減速が確実視されている。そのような中、市場では特にドイツ経済への影響が懸念されておりユーロを圧迫しているようだ。中国はドイツの主要輸出国であるが、今回のウイルス感染でドイツ経済もマイナス成長が警戒されている。
この日発表の米住宅指標は予想を上回る内容だったが、好調な米経済指標とウイルス感染がドルの魅力を高めており、ユーロドルは下げ過ぎ感は強まっているものの、さらに下値を模索するとの見方も出ている状況。
EUR/USD 1.0795 EUR/JPY 120.04 EUR/GBP 0.8345
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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