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「上海株&人民元」がポイントも、「一定の下落」は織り込み済…!? - ドル円

達人の予想 

◆ NYタイムに“リスク回避”再燃 - NYダウ急落

※ご注意:予想期間は2月4日と表示されていますが、本日(2月3日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

「新型コロナウイルス」への懸念は燻り続けたものの、欧州タイムまでは“静かな動き”を続けました。
しかしNYタイムに入ると一転、“リスク回避姿勢”は強まり、“株安・ドル安”が目立ちました。
NYダウ“600ドル超”の下落を見せる中、ドル円は“108.303円”まで下値を拡大しています。

◆ “パニック売り”にさえならなければ…? - 上海株&人民元

本日より「中国市場が再開」しますので、ポイントは「上海株&人民元の行方」と見られます。
「攪乱的な下落」ともなれば、“リスク回避”はさらに進行する可能性が否めないため、決して楽観はできないところがあります。

しかし「1兆2000億元(約18兆7000億円)を供給」との方針を中国人民銀行が打ち出していますので、“パニック売り”にまでは発展しない可能性は残ります。
そうなると「投資家のリスク許容度の改善」は期待でき、少なくとも「一段と悪化する可能性は低下」と考えることは可能ということになります。

SARSに比べると「感染率が高い」ということが“リスク回避姿勢”につながっていると見られますが、一方で「致死率(毒性)は低い」という認識も現時点では伝わっています。
前記した「人民銀行の対応」に加えて、「一定の下落は織り込み済」ということも合わせて考えれば、やはり現在の「悲観論一色」というのは…?

流れに逆らう格好にはなりますが、やはり「過度に警戒する必要なし」との見方を継続したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:108.970(日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、大台)
上値4:108.898(1/29~1/31の61.8%戻し、50週移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値3:108.750(100日移動平均線、日足・一目均衡表先行スパン下限、-1σ、1/29~1/31の50%戻し、20週移動平均線)
上値2:108.678(1/29~1/31の38.2%戻し)
上値1:108.431(200日移動平均線)
前営業日終値:108.355
下値1:108.260(1/7安値)
下値2:108.140(-2σ)
下値3:108.000(大台、週足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット1stサポート)
下値4:107.780(ピボット2ndサポート)
下値5:107.652(1/8安値)

執筆者 武市佳史

執筆者 : 武市佳史|株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト

株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト。日本におけるFXの草創期より業務に従事。現在は週刊為替コラム「武市のなぜなにFX」の執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿中。

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