ウェルズ・ファーゴが決算冴えず下落＝米国株個別

　ウェルズ・ファーゴが下落。取引開始前に１０－１２月期決算を発表しており、１株利益が予想を下回ったほか、受取利息は予想とほぼ変わらずだった。また、ティア１（ＣＥＴ１）比率は１１．１％と予想（１１．３％）を若干下回ったほか、総資産利益率（ＲＯＡ）や株主資本利益率（ＲＯＥ）については、前年よりも低下している。

　同社のスカーフＣＥＯは声明で「弊社は重大な間違いを犯した。全ての利害関係者の完全な信頼と尊敬を取り戻すために必要な変更を加えることが責務だ」と述べた。また、「コスト構造が高過ぎる。成長率を引き上げる必要のある多くの分野がある。ただ、目標に時間軸を設定するのは時期尚早だ」とも語った。

（１０－１２月・第４四半期）
・１株利益（調整後）：0.93ドル（予想：1.11ドル）
・純受取利息（ＮＩＩ）112億ドル （予想：112.4億ドル）
・融資9622.7億ドル
・営業効率：78.6％
・金利マージン：2.53％（予想：2.54％）
・不良資産：56億ドル
・平均預金残高：1.3兆ドル
・総資産利益率（ＲＯＡ）：0.59％
・株主資本利益率（ＲＯＥ）：10.2％
・普通株式等ティア１（ＣＥＴ１）比率：11.1％（予想：11.3％）
・貸倒引当金繰入額：6.44億ドル（予想：7.54億ドル）
・貸倒償却額：7.69億ドル（予想：7.44億ドル）
・非金利費用：156億ドル

（NY時間09:36）
ウェルズ・ファーゴ　49.95（-2.16　-4.15%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美