再びドル売りに 利下げの可能性を排除していないとの見方も=NY為替
NY時間の終盤に入って、次第にドル売りが優勢となっており、ドル円は再び108円台に値を落としている。午後に入ってFOMCの結果が発表されたが、政策金利は予想通りに0.25%の利下げを実施してきた。一方、声明では「適切に行動」との文言を削除し、「不確実性は残る。適切な金利の道筋を精査」と言及していた。
2名のFOMCメンバーが据え置きを主張したこともあり、その後のパウエルFRB議長の会見でも「いまの政策スタンスが適切であり続ける可能性」と述べたことで市場は、12月の追加緩和の可能性をやや後退させ、為替市場はドル買いの反応が見られた。
ドル円もストップを巻き込んで109.30円近辺まで上昇していたが、市場では中立スタンスとの見方が次第に強まり、先ほどからドル売りが強まっている。嵐雲が形成された場合、FRBは対応することを示唆しているとの見方も出ている模様。このところFRBは、市場フレンドリーになっているところもあり、FRBは常にオープンとの見方に変化はない。
ドル円は200日線を上回っていたが、維持できずに108.75円付近まで戻り売りに押されている。ユーロドルは1.1150ドル付近まで上昇しており100日線を突破する動きを見せている。
USD/JPY 108.78 EUR/USD 1.1149
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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