ドル円に買戻し 英離脱情勢は流動的もリスク回避の雰囲気は広まらず=NY為替
ドル円は買い戻しが続いており、108.65円近辺まで戻している。前日の英議会の決定を受けて、リスク回避の雰囲気からドル円は東京時間に108円台前半まで値を落としていた。
英議会は第2読会で離脱協定法案自体は可決させ成立に向け前進が見られたものの、審議日程の短縮は拒否しており、ジョンソン英首相がこだわっていた10月31日での離脱は難しい情勢となった。
先日、議会で成立させた法律により英政府はEUに対して離脱延期の要請を行っている。場合によっては、ジョンソン首相は法案を破棄し、クリスマス前の総選挙に向けて動く可能性も示唆しており、いずれにしろ情勢はなお混沌としている状況。
ただ、NY時間に入ると米株も底堅く推移しており、リスク回避の雰囲気が強まっていないことからドル円も買い戻されている状況。
先週から108円台後半の上値が重く、109.10円付近に来ている200日線を目指す動きまでは見られない中、108.75円を超えてくると売り圧力も強まりそうな状況ではある。
USD/JPY 108.65
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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