ドル円は一時107.20円付近まで上昇 楽観的ムードが広まる中、ISM指数受け安心感=NY為替
一連の米経済指標を通過してドル円は107円ちょうど付近での推移となっている。NY時間に入って買い戻しが加速しており107円台を回復し、一時107.20円付近まで上昇する場面が見られた。
この日発表になった8月のISM非製造業景気指数が予想を上回ったことでドル買いが加速し、ドル円も107円台に上昇している。先日発表の製造業が景気判断の分岐点である50を割り込んだことで市場は景気後退への懸念を強めていたが、今回のサービス業の数字は安心感を呼び込んだようだ。
きょうも市場は楽観的な雰囲気が広がっており、米株も大幅に上昇する中、ドル円の買い戻しが続いている。ライトハイザーUSTR代表とムニューシン長官が中国の劉副首相と電話会議をし、数週間以内にワシントンで閣僚級会合を開くことを明らかにした。停滞していた米中協議が再開することで期待感を高めている模様。
ドル円はここ数日強い上値抵抗となっていた106.40円水準を突破し、ロンドン時間に伸び悩む場面が見られたものの、今度はその106.40円がサポートするなど下値を切り上げる動きを続けている。107円台に入るとさすがに利益確定売りも出るものの、リバウンドの流れは続けているようだ。
米中協議に関して市場は長丁場になると見ている向きが依然として多く、今回も最終的な合意には至らないと見られているものの、協議が再開されたことで、ひとまず好感しているものと思われる。
USD/JPY 106.99
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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