ユーロドル 「トンボ」が示現しテクニカル的にはリバウンド期待もファンダメンタルズ的には?=NY為替
きょうの市場はリスク回避の雰囲気が一服しており株価も上昇する中、ドル売りが優勢となっておりユーロドルは1.10ドル台を回復している。1.1035ドル付近まで一時上昇後、先ほどから上げ一服となっているものの、本日高値圏は堅持している。
前日のローソク足は長い下ヒゲを付けて「トンボ」が示現しており、テクニカル的にはリバウンドも期待される動きではある。ただ、ファンダメンタルズ的にはユーロ圏経済への懸念から、ECBの追加緩和への期待は根強い。米中対立は依然として出口が見えない状況で、このことはむしろ米国以上にドイツ経済を初めとしたユーロ圏経済への影響のほうが大きいとの見方もある。
市場は来週のECB理事会に注目が集中している。中銀預金金利のマイナス金利の深掘りを決めると予想しており、ドイツ経済が不調を示す中で追加の資産購入も期待されているようだ。しかし、ECB理事の間では、利下げでは一致しているものの債券購入再開には温度差があるようで、短期的には期待先行になるリスクは留意される。
EUR/USD 1.1031 EUR/JPY 117.24 EUR/GBP 0.9040
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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