ドル円は戻り売りで。ユーロドルは売り様子見。
夕方の相場コメント
市場で溜まったショートポジションが、中国がらみのニュースで
損切りさせられ105円台後半から106.358まで上昇する動きとなりました。
16:12 中国商務省
「米中は有益な関係」
「貿易衝突は中国、米国、世界にとって良くない」
「新たな制裁に対応する十分な報復手段がある」
16:14 中国商務省
「米中は9月の訪米で議論している」
これで米中貿易協議に対する過度な警戒感後退でショートの買い戻しが入った展開ですが、これは明らかに過剰反応であったように思います。
特段目新しいことは何も言っていないからです。
中国が米国に9月に行くことも決定ではないし、
行ったところで双方の意見の隔たりが大きく解決は程遠いのであれば、
ドルを買い戻す材料にもならないので、目先のストップを引っ掛けただけ。
このドル買いの流れが続くとは到底思えないのです。
<USD JPY> 戻り売り
106.650売りから。ストップは106.850
106.150で買い戻しをイメージしました。
<EUR USD> 売り様子見 指値はせず。
1.11200で引きつけて戻り売りイメージ。ストップは1.11500に
置きながら1.10550で買い戻しをイメージします。
指値は置きません。
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ユーロ円・ポンド円は 元々指値は置きません。
◆ユーロ円 売り
充分に引き付けて戻り売りイメージです。
117.920で新規売り。ストップは118.250に置きながら116.950で利食い。
117.651-656
◆ポンド円 売り
エリザベス女王がボリス・ジョンソン首相が求めた議会休会を承認。
9月3日に下院議会がスタートするが、すぐに9月10日ごろに閉会。
10月14日に再開しても、離脱期限までもう2週間しかなく議論するのはどう考えても時間的に不十分。
最後は時間切れで『合意なき離脱』となると考えられることから基本的にはポンドは引き付けて戻り売りが主流派となるだろう。
130.150で新規売り。ストップは130.500に置きながら129.250で利食い。
129.599-609
8月29日
19:27
ドル円 106.233-236
ユーロドル 1.10764-768
慶應義塾大学商学部卒。邦銀・外銀を通じ為替営業部長として日銀・財務省や法人顧客を多数担当。ユーロマネー誌(日本語版)顧客投票ベストセールス部門6年連続第1位、過去7回受賞。短期為替予測部門でも5年連続第1位受賞。JFX株式会社代表取締役 小林芳彦