ドイツの財政刺激策は必ずしもユーロ高をもたらさないとの見方も=NY為替
ユーロドルは1.12ドルちょうどを挟んでの上下動が続いている。NY時間に入ってユーロは買い戻しが出て、一時1.1230ドル近辺まで上昇する場面が見られた。ドイツ政府が国債を新たに発行し、温暖化対策のための財政刺激策を行うと報じられたことが手掛かり。
ドイツは財政健全化のため新たな国債発行は控えるということで、メルケル首相をはじめ与党内での合意が形成されており、もし報道が本当であれば、合意を破棄する内容である。しかし、この報道に対して、ドイツ財務省からコメントが出ており、「財政均衡目標を破棄する決定はない」と否定していた。
なお、このドイツの財政刺激策に関するユーロへの影響には見方が様々なようだ。ユーロ圏経済の成長にはポジティブな影響も期待される半面、キャピタル・フローとECBの緩和政策を考慮すると必ずしもユーロ高をもたらさないとの見方もあるようだ。
EUR/USD 1.1208 EUR/JPY 118.89 EUR/GBP 0.9234
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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