ユーロドルは再び売り優勢 ECBがハト派色を前面に打ち出す中で上値重い=NY為替
きょうのユーロドルはNY時間に入って売りが加速しており、1.11ドル台前半まで下落している。朝方発表の米GDPが予想を上回ったことや、米政府がドル安誘導の為替介入の考えを否定したことも売りを誘っているようだ。
ECBは前日の理事会で、利下げや資産購入といった追加緩和再開を強調したものの、その後のドラギ総裁の会見が、期待したほどハト派ではないとの見方から、ユーロドルは逆に買い戻しが強まっていた。ECB理事会直後に1.11ドル割れを試す動きも出たものの、その付近での押し目買い意欲が強かったことも買い戻しを誘っていた面もあったようだ。「噂で売って事実で買う」といった動きが出ていたのかもしれない。
しかし、ECBはハト派色を前面に打ち出す中、ユーロドルは再び上値が重くなっているものと思われる。
また、来週のFOMCで、利下げは実施されるものの、期待ほどハト派ではないリスクも考慮した動きもありそうだ。
EUR/USD 1.1115 EUR/JPY 120.84 EUR/GBP 0.8975
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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