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【ブレグジット】採決を前に大荒れに~英国のEU離脱問題

見通し 

 英国時間12日夜、日本時間では13日午前4時頃(審議によって大きく前後する可能性)に英下院でEU離脱協定の2度目の本採決が行われる。
 1月に大差で否決されて以降、焦点となったバックストップ問題についてのEUとの協議を続けてきたが、交渉が難航し、今回の採決に否定的な見方が広がる中で、日本時間12日早朝、欧州時間では11日夜にフランスのストラスブールで行われれたメイ英首相とユンケル欧州委員会委員長との会談で、同問題について法的拘束力のある合意がなされたと報じられ、一気にポンドが急騰。
 同問題でDUP(与党に閣外協力しているが、1月の採決では反対に回った北アイルランドの地域政党)などの納得が得られれば、採決の合意の可能性が強まるとの期待が、ポンド買いにつながった。
 しかし採決当日となる12日のロンドン市場では悲観的な見通しが強まった。英国営放送BBCの編集委員が今回の採決での合意は難しいとの内閣筋からの情報をツイート。
 さらに期待の下となった法的拘束力について、英国のコックス法務長官が「英国にとって、メイ首相とユンケル大統領の合意をもってしても、法的リスクが残る点に変わりはない」と、バックストップを終わらせるための国際法的な合意性に疑義を掲げたことで、一転してポンドが急落。日本時間朝の上昇分を打ち消しただけでなく、前日からのポンド買い分を打ち消す動きを見せている。
 期待を持たせた分、失望売りも大きい様子。
 
 この後のスケジュールを確認しておこう。
12日(日本時間午前4時ごろ)EU離脱協定 修正案 採決
可決の場合→修正案に基づいてEU離脱
否決の場合 ↓
13日に合意なき離脱を行うかどうかの採決
可決の場合→合意なき離脱
否決の場合 ↓
14日にEUに離脱期限(3月29日)の延長を求める採決
可決の場合→延長を交渉
否決の場合→3月29日に合意なき離脱、29日までに再採決で可決、もしくはそれまでに離脱取りやめで英議会が合意
12日の結果にもよるがEUは離脱期限延長を認めない可能性もある。
(延長を認めるには21日、22日のEUサミットで全会一致の賛成が必要)
延長が認められた場合は5月23日までに議会での可決を目指す
EU側からは今回の修正案が最終通告の見込み

minkabu PRESS編集部 山岡和雅
 

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