東京株式(大引け)=531円高、先物絡め大きくリスクオンに傾く
12日の東京株式市場は寄り付き日経平均が高く始まった後、先物を絡めて上値追いを加速、後場はさらに一段高に買われ500円高を超える上昇となった。
大引けの日経平均株価は前週末比531円04銭高の2万864円21銭と急反発。東証1部の売買高概算は14億6075万株、売買代金概算は2兆7657億円。値上がり銘柄数は1791、対して値下がり銘柄数は301、変わらずは35銘柄だった。
きょうの東京市場は、前週末の地合いとは打って変わってリスクオンに大きく傾いた。前日の米国株市場では主要指数がまちまちの展開だったが、外国為替市場ではドル買いの動きが強まり、足もとは1ドル=110円台半ばまで円安が進行、これが輸出主力株中心に追い風と材料なった。米中貿易摩擦に対する警戒感もやや後退しており、目先的には今週14日から始まる米中閣僚級会議の結果を期待する動きが優勢。米国では与野党の議会指導部で新たな予算案の基本合意が伝わり、これが政府機関の再閉鎖を回避されるとの思惑につながり投資家に買い安心感をもたらせた。株式需給面では海外ヘッジファンドなど短期筋による先物へのショートカバーを通じ現物株市場にも浮揚力が働いた。全体の84%の銘柄が上昇、売買代金も2兆7000億円台と高水準だった。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が大きく買われたほか、村田製作所<6981>も高い。太陽誘電<6976>は値幅制限上限に買われる人気となった。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>などの半導体関連が上昇、売買代金断トツのソフトバンクグループ<9984>も堅調だった。ゴールドウイン<8111>、ノーリツ鋼機<7744>が値を飛ばし、フリービット<3843>、日本カーボン<5302>、ルネサスエレクトロニクス<6723>などがストップ高を演じた。オリジン電気<6513>も大幅高。
半面、ソニー<6758>、武田薬品工業<4502>が冴えず、資生堂<4911>も売りに押された。レオパレス21<8848>がストップ安で売り物を残し、アイスタイル<3660>も値幅制限下限まで売り込まれた。オプトホールディング<2389>、デジタルハーツホールディングス<3676>が急落したほか、富士石油<5017>の下げも目立つ。ケネディクス<4321>も大きく値を下げた。
出所:minkabuPRESS 株式情報
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。