ダウ平均は続伸も上値重い 米中協議を消化しようとしている気配も=米国株概況
NY株式13日(NY時間16:21)
ダウ平均 24597.38(+70.11 +0.29%)
S&P500 2650.54(-0.53 -0.02%)
ナスダック 7070.34(-27.98 -0.39%)
CME日経平均先物 21700(大証終比:-80 -0.37%)
きょうのNY株式市場、序盤は買い戻しが優勢となりダウ平均も一時213ドル高まで上昇した。ただ、上値での戻り売り圧力も根強く、一時下げに転じた。
序盤の上げについては、中国の国営企業が150万トン以上の米大豆を買い始めたとの報道がサポートした。市場は直近の米中貿易協議を巡る動きを消化しようとしている気配も見せており、米中の最終的合意に向けて楽観的になっているようだ。
ただ、米景気の先行き不安感は根強く、買戻しを積極的に進める動きまでは見られていない。序盤に上げを先導したIT・ハイテク株は次第に下げに転じる銘柄も増え始め、銀行株も下げに転じた。
このところの米株式市場は、上昇して始まるものの上げを維持できない日々が続いている印象だ。地合いがまだ弱いことが示されている。
ダウ採用銘柄ではナイキやトラベラーズ、ゴールドマンが下落したほか、ホームデポ、ボーイング、IBMも軟調。一方、P&G、マクドナルド、エクソンモービル、アップル、キャタピラーが上昇した。
P&Gはアナリストの投資判断引き上げが伝わっていた。従来の「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価は108ドルとしている。
ナスダックは4日ぶりに反落。アマゾン、フェイスブック、アルファベット、AMDが下落した一方、アップル、テスラ、ブロードコムが上昇。
きょうはGEの上げが目立っている。最も同社に弱気だったアナリストが投資判断を「中立」に引き上げた。株価の長期低迷により、リスク・リワードは均衡してきたと指摘。
物流のXPOロジスティクスが大幅安。投資会社スプルース・ポイントがレポートで空売りを推奨した。短期的に株価が40%から60%下落する可能性があるという。1株24ドルから36ドルにあたる。
GE 7.20(+0.49 +7.30%)
XPOロジスティクス 44.50(-15.77 -26.17%)
アルファベット(C) 1061.90(-1.78 -0.17%)
フェイスブック 145.01(+0.51 +0.35%)
ネットフリックス 276.02(+1.14 +0.41%)
テスラ 376.79(+10.19 +2.78%)
アマゾン 1658.38(-5.16 -0.31%)
エヌビディア 148.89(-0.01 -0.01%)
ツイッター 35.89(-0.36 -0.99%)
ダウ採用銘柄
J&J 147.84(+0.74 +0.50%)
P&G 96.49(+2.46 +2.62%)
ダウ・デュポン 53.78(-0.57 -1.05%)
ボーイング 325.47(-1.22 -0.37%)
キャタピラー 125.90(+0.53 +0.42%)
ユナイテッド 119.25(-0.41 -0.34%)
ビザ 137.54(-0.26 -0.19%)
ナイキ 72.93(-1.39 -1.87%)
ウォルグリーン 82.34(-0.08 -0.10%)
3M 202.13(+2.32 +1.16%)
エクソンモビル 76.98(+0.96 +1.26%)
シェブロン 115.94(+0.32 +0.28%)
コカコーラ 49.47(+0.25 +0.51%)
ディズニー 113.39(+1.18 +1.05%)
マクドナルド 186.43(+2.95 +1.61%)
ウォルマート 92.96(-0.15 -0.16%)
ホームデポ 173.87(-0.34 -0.20%)
JPモルガン 101.12(+0.10 +0.10%)
トラベラーズ 121.50(-0.51 -0.42%)
ゴールドマン 175.92(-0.78 -0.44%)
アメックス 106.70(-0.78 -0.73%)
ユナイテッドヘルス 272.15(+1.51 +0.56%)
IBM 120.73(-0.43 -0.35%)
アップル 170.95(+1.85 +1.09%)
ベライゾン 57.09(-0.16 -0.28%)
マイクロソフト 109.45(+0.37 +0.34%)
インテル 48.29(+0.46 +0.96%)
ファイザー 44.57(+0.41 +0.93%)
メルク 79.01(+1.00 +1.28%)
シスコシステムズ 47.47(+0.05 +0.11%)
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。