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ドル高が一服 ただ、ドル円は底堅い展開続く=NY為替概況

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ドル高が一服 ただ、ドル円は底堅い展開続く=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、原油・米国債利回りの上げが一服し、ドル高の動きも一服した。ただ、ドル円は底堅い展開が続く中、158円台前半での推移は継続。ただ、上値追いの動きの一方、介入警戒もあり、158円台半ばに来ている200日線には慎重な雰囲気もうかがえる。目先はその水準を試しに行くか注目。

 本日は東京時間に植田総裁の発言が伝わっていたが「経済・物価・金融情勢に応じて、引き続き政策金利を引き上げる」との見解を繰り返していたものの、今月の決定会合での利上げを示唆する発言はなかった。「時期やペースは、見通しが実現する確度やリスクを点検しながら検討」と語っていた。短期金融市場では10月利上げの確率は12%程度と、今月は据え置きとの見方が大勢。

 先週の予想を下回る米雇用統計や、FOMC委員からの利上げを急ぐ必要性はないとの趣旨の発言から、FRBも今月は据え置きとの見方が優勢。来週のインフレ統計を確認する必要はあるが、金利面での日米の格差に変化はないと見られている。

 本日は一服しているものの、ドル高の流れに変化はない。米国債利回りが高水準で推移しているほか、欧州の財政・政治リスクが意識され始めており、ドルはユーロやポンドに比べて優位にある。また、10月はないと見られているものの、利上げ期待自体が後退したわけではなく、27年末までにあと3回か4回の利上げが見込まれている状況。

 そのような中でドル円については、ドル高がドル円の下値を支える一方、介入への警戒感から上値にも慎重といった様子に変化はない。

 ユーロドルは買い戻しが優勢となり、大きな節目の1.12ドルをかろうじて維持している。一方、ユーロ円は178円台を回復。

 ユーロは先週の急落後、市場が安定化しつつあるとして、ユーロドルの買いを推奨する声も一部から出ている。ストラテジストは、ユーロには短期的な下押し圧力が残るものの、上昇基調そのものが崩れるとは見ていない。特にフランスが2027年の財政赤字をGDP比5%台前半に抑え、債券市場の緊張がユーロ圏全体にシステミックに波及しなければ、ユーロの軌道は維持されるとの見方を示した。

 また、FRBの利上げペースは他の主要中銀と同様に四半期に1回程度になると予想。先週の米雇用統計についても、米労働市場が特に過熱しているわけではないことを示していると指摘した。こうした見方から、ユーロドルの下落局面では押し目買いを推奨している。

 ポンドドルも買い戻され、1.32ドル台は維持。一方、ポンド円も一時210円台まで買い戻される展開。

 英経済は今年上半期に予想以上の底堅さを示したが、勢いは第3四半期にも引き継がれる見通しだとエコノミストは指摘している。労働市場の減速やエネルギー価格上昇による実質所得への圧力にもかかわらず、6月と7月の高成長を背景に第3四半期のGDPは堅調な結果になると予想されるという。前期比0.5%を見込んでおり、過去のPMIとGDPの関係からは0.3%程度が示唆されているものの、この推計は足元の景気の勢いを過小評価している可能性があるという。

 一方、ここ数カ月のエネルギー価格上昇は今後の景気の重しとなるとも述べている。特に卸売価格の上昇が来年初めに家計の光熱費へ転嫁されれば、消費への圧力が強まる可能性があるという。このため、冬場にはインフレが4%を上回り、英中銀が利上げを進める中で、英GDPも鈍化すると予想している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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