【これからの見通し】根強いドル高の圧力も足元では動き一服、次の手掛かり待ちに
【これからの見通し】根強いドル高の圧力も足元では動き一服、次の手掛かり待ちに
為替市場では根強いドル高の動きが観測されている。ドル全般の動向を示すドル指数(DXY)は9月中盤から上昇が継続し、今週に入って年初来高値を更新している。ただ、昨日の日足で上ヒゲを示現しており、目先のドル高の勢いは一服してきている状況だ。
ドル円は158円を軸とした取引。日米金利差に基づいた円売り・ドル買い圧力が根強い一方で、158-159円の水準では政府による円安けん制や為替介入への警戒感が高まりやすい。ユーロドルは今週、1.11台までユーロ安・ドル高が進行した。米欧金融スタンスの差とともに、フランスの財政および政情不安によるフランス売りといった材料も加わった。ただ、昨日は仏債利回り上昇は落ち着き、ユーロドルも1.12台前半で揉み合っている。
今週の注目材料としては、米FOMCとECBの議事録が予定されている。しかし、具体的な数字が示されるような類のものではなく、市場ではその内容についてサプライズは少ないものと想定される。全般に米雇用統計後の週は材料難となりやすく、次の手掛かり待ちの状況となっている。
この後の海外市場で発表される経済指標は、スイス雇用統計(9月)、フランス鉱工業生産指数(8月)、ユーロ圏小売売上高(8月)、英建設業PMI(9月)、米貿易収支(8月)、カナダ国際商品貿易(8月)、カナダIvey購買部協会指数(9月)など。米貿易赤字は1021億ドルと前回の886億ドルから拡大する予想となっているが、事前に発表された財の貿易赤字も同様に拡大しており、市場には織り込み済みとなっている可能性が高いだろう。
発言イベント関連では、ロンドン朝方に植田日銀総裁が全国証券大会で挨拶をおこなう。ドル円相場にとっては、総裁の今後の利上げ姿勢が注目されている。その他にも、レーン・フィンランド中銀総裁、マン英中銀委員、ジグマン・クロアチア中銀総裁、チポローネECB理事、ウィリアムズNY連銀総裁、ムサレム・セントルイス連銀総裁、ボウマンFRB副議長、シュミッド・カンザスシティ連銀総裁などロンドン時間からNY時間にかけて多くの発言機会が予定されている。また、米債関連では米3年債入札(580億ドル)も実施される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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