ユーロ、欧州の政治・財政リスクへの警戒が上値抑える=NY為替
きょうのユーロは軟調。ユーロドルは一時1.1161ドルまで下落し、2025年5月以来の大きな心理的節目である1.12ドルを割り込んだ。その後は海外時間にかけて買い戻され、1.12ドル台を回復しているものの、欧州の政治・財政リスクへの警戒が上値を抑えている。ユーロ円も一時176.22円まで下落した後、177円台前半まで戻す展開。
ユーロ売りの背景には、欧州各国の財政悪化や政治情勢への懸念がある。フランスの財政悪化や政治的混乱への警戒が続く中、スペインのサンチェス首相が11月29日の解散総選挙を表明したことで、域内の政治リスクが一段と意識された。借り入れコストが上昇する中、フランスやイタリア、ベルギーなど主要国の巨額の債務負担も懸念材料となっている。
市場ではヘッジファンドによるユーロ売りが目立ち、1.1160ドル付近への下落によってオプション絡みの追加売りを誘発する水準に達したとの指摘も出ている。現行水準から積極的に下値を追うよりも、買い戻し局面でユーロを売る姿勢が優勢だという。
さらに、ユーロドルは今年の大半で短期金利差から示唆される水準を上回って推移してきたことから、この乖離が縮小する余地も大きいとの見方が出ている。市場では1.12ドルを明確に割り込めば年内に1.10ドルが意識され、来年以降には1.05ドルまで下落する可能性も指摘されている。
EUR/USD 1.1210 EUR/JPY 177.14 EUR/GBP 0.8483
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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