オラクルが続落 本日引け後に決算 巨額の設備投資と債務負担に忍耐を維持できるかが焦点=米国株個別
(NY時間14:46)(日本時間03:46)
オラクル<ORCL> 155.15(-6.48 -4.01%)
オラクル<ORCL>が続落。同社は本日引け後に6-8月期(第1四半期)決算を控えており、警戒感も出ているようだ。AIインフラ構築に伴う巨額の設備投資と債務負担に対し、投資家がどこまで忍耐を維持できるかが焦点となっている。
市場では、主要AI関連企業の中でも同社は設備投資リスクへのエクスポージャーが特に大きいと見られている。クラウド事業は力強く成長しているものの、2025年初め以降に債務負担が大幅に増加。債務残高は約1300億ドルに上り、フリーキャッシュフロー(FCF)は2029年まで赤字が続くと予想されている。
7月には格付けが投資適格級で最低水準まで引き下げられ、5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)も過去最高水準まで上昇した。
今回の決算では、1株利益が約30%増、売上高も30%近い増加が見込まれている。また、クラウドインフラ部門の売上高は約72億ドルと、前年の33億ドルから2倍以上の増加となる見通し。
ただ、最大の焦点はAI関連の設備投資とFCF。第1四半期の設備投資額は約200億ドル、FCFは約100億ドルの赤字が予想されている。
さらに27年度の設備投資額は65%超増の約930億ドル、28年度には1040億ドル超まで膨らむ見通し。27年度のFCFも466億ドルの赤字と、前年の237億ドルの赤字から一段と悪化すると予想されている。
市場では、クラウド売上高やクラウド部門の利益率が予想を上回るか、FCF見通しに改善が示されれば好材料となる一方、クラウドの利益率やキャッシュフロー見通しの悪化、あるいは巨額投資を賄うため再び債券市場で資金調達する可能性が示されれば、株価へのさらなる重しとなると見られている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。