【通貨別まとめと見通し】ユーロ円
【通貨別まとめと見通し】ユーロ円
先週のまとめ
先週のユーロ円は、週初から堅調に推移し、179円台に乗せた後、史上最高値圏を更新する非常に強い上昇トレンドとなった。日銀の早期利上げ観測が後退したことで、日本との金利差を利用する円キャリー取引(円を売って高金利通貨を買う)が強まり、円安圧力となった。欧州株や米株先物が堅調に推移し、市場全体のリスク選好ムードが高まったことも、円安進行を後押しした。
ドル高が進行する局面でもユーロドルが底堅く推移しており、ユーロ単体の強さがクロス円を押し上げる要因なった。
テクニカル分析
- **レジスタンス**: 180.50-181.00 節目突破後の短期的なポイント
- **サポート**: 179.00 178.50 押し目買いの候補水準
RSI (14) 週初は買われすぎの目安である70を上回って推移。週半ばにかけて一度下落し、過熱感をわずかに解消、70付近で週を終えた。
MACD MACDライン(短期)とシグナルライン(長期)はゼロラインを大きく上回っており、強い上昇トレンドにあることを明確に示しす
トレンド 強い上昇トレンド継続
180円台にしっかり乗せた後は、次の目立った抵抗線がないため、短期的にさらに上値を伸ばす可能
今週のポイント
メインシナリオ、史上最高値圏での推移
構造的な円安要因(日銀の金融政策)と、リスク選好ムードが続く限り、ユーロ円は史上最高値圏での推移が続くと予想。
。
代替シナリオ 介入への警戒
史上最高値圏での円安の急加速を受けて、ドル円での政府・日銀の介入が実施される、もしくは口先介入の活発化などが円高リスクとなる。
今週の主な結果と予定
ユーロ圏
11/19 18:00 経常収支 (9月) 前回 119.0億ユーロ (季調済)
11/19 19:00 消費者物価指数(HICP・確報値) (10月) 予想 2.1% 前回 2.1% (前年比)
11/19 19:00 消費者物価指数(HICP・確報値) (10月) 予想 2.4% 前回 2.4% (コア・前年比)
11/20 19:00 建設業生産高 (9月) 前回 -0.1% (前月比)
11/20 19:00 建設業生産高 (9月) 前回 0.1% (前年比)
11/21 00:00 消費者信頼感指数(速報値) (11月) 予想 -14.1 前回 -14.2
11/21 18:00 製造業PMI(購買担当者景気指数・速報値) (11月) 予想 50.1 前回 50.0
11/21 18:00 サービス業PMI(購買担当者景気指数・速報値) (11月) 予想 52.9 前回 53.0
ドイツ
11/20 16:00 生産者物価指数 (10月) 予想 -0.1% 前回 -0.1% (前月比)
11/20 16:00 生産者物価指数 (10月) 予想 -1.7% 前回 -1.7% (前年比)
11/21 17:30 製造業PMI(購買担当者景気指数)(速報値) (11月) 予想 49.8 前回 49.6
11/21 17:30 非製造業PMI(購買担当者景気指数)(速報値) (11月) 予想 53.9 前回 54.6
フランス
11/21 16:45 企業景況感 (11月) 予想 97.0 前回 97.0
11/21 17:15 製造業PMI(速報・購買担当者景気指数) (11月) 予想 48.9 前回 48.8
11/21 17:15 非製造業PMI(速報・購買担当者景気指数) (11月) 予想 48.4 前回 48.0
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。