【本日の見通し】米第2四半期GDP速報値、米FOMC結果発表次第
【本日の見通し】米第2四半期GDP速報値、米FOMC結果発表次第
昨日の市場はドル高円安基調が継続。東京市場で148円71銭を付けた後、少し調整の動きもロンドン市場午前に上値を更新。その後もみ合いの中、NY市場でもう一段のドル高円安となり148円81銭まで上値を伸ばした。もっとも、今日からのイベントを前に149円トライの勢いはなく、少し調整が入って東京朝を迎えた。
今日は21時15分に7月の米ADP雇用者数、21時半に米第2四半期GDP速報値、日本時間11日午前3時に米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表、午前3時半にFOMCを受けたパウエル議長の記者会見が予定されている。
今日の市場はこうしたイベントを前にやや神経質な動きとなりそう。流れ自体はドル高。米中関税交渉は一時停止中の関税措置を90日間延長することで合意。米EU、日米などの合意もあり、市場の関心が関税問題から米利下げ時期や米景気動向などのファンダメンタルズに移る中で、米国売りの動きが後退する形でドルの買い戻しが進んでいるとみられている。
今週これからのイベントを無難にこなすと、こうしたドル高基調が継続する可能性がある。ただ、無難に収まるかは微妙なところ、今日特に注目は米GDPとFOMC。米GDPは第1四半期前期比年率が-0.5%とマイナス成長となった。今回はその反動もあり+2.4%までの回復が期待されている。回復が期待ほど進まなかった場合や、第1四半期の+0.5%から+1.4%への拡大が期待されている個人消費が冴えなかった場合などはドル売りとなりそう。
米FOMCは政策金利の据え置きがほぼ確定的。トランプ政権が利下げ圧力を強める中、今後の利下げへの姿勢をどこまで示すかが注目される。短期金利先物市場では9月FOMCでの利下げを約65%とかなりしっかりと見込んでいる。パウエル議長が前回の様に追加利下げに慎重な姿勢を強く示した場合、その期待が後退し、ドル高となる可能性がある。
ユーロドルやユーロ円などもドル円同様に米GDPやFOMCをにらむ展開。NY朝まではかなり神経質な動きが見込まれる。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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