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ダウ平均は大幅続伸 日米合意を好感 EUとも15%で合意接近との報道も=米国株概況

株式 

NY株式23日(NY時間16:22)(日本時間05:22)
ダウ平均   45010.29(+507.85 +1.14%)
S&P500    6358.91(+49.29 +0.78%)
ナスダック   21020.02(+127.33 +0.61%)
CME日経平均先物 41705(大証終比:+485 +1.16%)

 きょうのNY株式市場、ダウ平均は大幅続伸。トランプ大統領が日本との貿易合意を発表したことを好感し、今回の発表でさらなる貿易協議進展への期待が高まっている。トランプ大統領は「米国が日本と巨大な取引を完了した」と投稿。日本から米国への輸出品に対して15%の相互関税が課される内容。また、合意には5500億ドル規模の日本からの投資も含まれている。大統領はまた、EUとの貿易合意を目指し、欧州当局と協議を進めていることにも言及した。

 そのような中、米国とEUが15%関税合意に接近との報道が伝わり、ダウ平均はさらに上げ幅を拡大。米国は日本と同様にEUからの輸入品に15%の関税賦課で貿易協定締結に近づいているという。ただ、航空機、蒸留酒、医療機器など一部の製品は対象から除外する見通し。この15%関税には米国が設定した世界最低税率10%が含まれており、既存の関税率が約4.8%であることを踏まえると、この15%は実質的に現行水準の関税を固定化するものだという。

 一部からは「ポジティブなのは最終的な関税率がどうなるのかという靄がようやく晴れつつあることだ。企業はその前提で計画を立てやすくなる」とのコメントも出ていた。

 一方、市場の意識は米企業決算に移っている。米大手銀のストラテジストからは、株高が進む一方で企業の業績予想の下方修正が続いており、楽観が行き過ぎているとの警鐘も出ていた。「アナリストが業績見通しを上方修正し始めるか、そうでなければ市場は高ボラティリティと下落局面に見舞われるリスクがある。どちらかが起こることになる」という。

 投資家は、米国株の上昇をけん引してきたIT・ハイテク企業の回復力を見極めるため、大手IT企業の決算に注目している。その意味でも引け後のアルファベット<GOOG><GOOGL>とテスラ<TSLA>の決算に注目。これらは、マグニフィセント7の中で最初の発表となる。マグニフィセント7は第2四半期に14%の利益の伸びが見込まれているのに対し、それ以外の主要企業の利益は概ね横ばいと見られている。

 S&P500は2日連続で過去最高値を更新。今年に入って11回目の終値ベースでの最高値更新となった。今週は決算集中ウィークにあたるが、S&P500企業のうちこれまでに105社が発表を終え、そのうち86%超が予想を上回る好決算となっている。

 電子部品のテキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN>が決算を受け下落。産業分野での回復が続いていたものの、第3四半期の売上高見通しが予想範囲内ではあったものの強気の見通しには届かず、物足りない内容となっている模様。また、第3四半期の1株利益の見通しは予想を下回っており、特に自動車および産業向け顧客の支出回復が想定よりも遅れているのではとの懸念を生じさせている。

 ドーナツのクリスピー・クリーム<DNUT>とウェアラブルカメラのゴープロ<GPRO>がともに買いが強まっている。オープンドア<OPEN>、前日はコールズ<KSS>がSNSで個人投資家のアクセスを集め、それに伴って株価が人気化し、新ミーブ株の到来かとも言われている。本日は上記2銘柄に同様の買いが入っているようだ。

 コンステレーション・エナジー<CEG>やNRGエナジー<NRG>など独立系電力株が上昇。米最大の電力網を運営するPJMインターコネクションによると、同網がサービスを提供する企業や家庭は、電力供給の確保のために過去最高の161億ドルを支出する見通しを示したことが材料視されている。

 太陽光関連機器のエンフェーズ・エナジー<ENPH>が決算を受け大幅安。予想を下回る第3四半期の売上高見通しを公表したことが嫌気されている模様。トランプ大統領による大規模な経済法案により住宅所有者向けの税控除が終了することを受けて、米住宅用市場が来年20%縮小すると見ているようだ。

 流通システムのマンハッタン・アソシエイツ<MANH>が決算を受け大幅高。通期の売上高見通しを上方修正している。

 クリエイターのアプリ開発支援ソフトを手掛けるユニティ・ソフトウエア<U>が下落。アナリストが投資判断を「売り」とし、目標株価を25ドルに設定した。

 卵生産のカルメイン・フーズ<CALM>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。

 発電システムのGEベルノバ<GEV>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、通期のガイダンスでは、売上高およびフリーキャッシュフロー(FCF)の見通しを上方修正した。

 医療機器のサーモフィッシャー・サイエンティフィック<TMO>が決算を受け大幅高。通期の売上高見通しを上方修正した。米中関税の影響が当初の予想ほど深刻でないと判断。

 フィンテックのファイサーブ<FI>が決算を受け大幅安。通期ガイダンスも公表し、既存事業売上高の見通しを下方修正したことが失望感に繋がっている模様。

 液化天然ガス(LNG)のニューフォートレス・エナジー<NFE>が下落。プエルトリコが数十億ドル規模のLNGの契約交渉を打ち切ると発表した。

クリスピー<DNUT> 4.32(+0.19 +4.60%)
ゴープロ<GPRO> 1.54(+0.17 +12.41%)

テキサス・インスツルメンツ<TXN> 186.25(-28.67 -13.34%)

コンステレーション・エナジー<CEG> 323.70(+5.91 +1.86%)
NRGエナジー<NRG> 160.55(+6.59 +4.28%)
ビストラ<VST> 200.12(+11.03 +5.83%)

エンフェーズ<ENPH> 36.48(-6.02 -14.16%)
マンハッタン・アソシエイツ<MANH> 217.71(+14.92 +7.36%)
カルメイン<CALM> 119.16(+14.45 +13.80%)
GEベルノバ<GEV> 629.03(+80.04 +14.58%)
サーモフィッシャー<TMO> 466.71(+39.09 +9.14%)
ファイサーブ<FI> 143.00(-22.98 -13.85%)
ニューフォートレス<NFE> 3.82(-0.26 -6.37%)

アップル<AAPL> 214.15(-0.25 -0.12%)
マイクロソフト<MSFT> 505.87(+0.60 +0.12%)
アマゾン<AMZN> 228.29(+0.82 +0.36%)
アルファベットC<GOOG> 191.51(-0.60 -0.31%)
アルファベットA<GOOGL> 190.23(-1.11 -0.58%)
テスラ<TSLA> 332.56(+0.45 +0.14%)
エヌビディア<NVDA> 170.78(+3.75 +2.25%)
メタ<META> 713.58(+8.77 +1.24%)
AMD<AMD> 158.65(+3.93 +2.54%)
イーライリリー<LLY> 798.89(+22.45 +2.89%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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