アジア株下落、トランプ政権に強い不信感 鉄鋼関税引き上げ 中国「米国は火遊びするな」警告

アジア株下落、トランプ政権に強い不信感　鉄鋼関税引き上げ　中国「米国は火遊びするな」警告　

東京時間10:56現在
香港ハンセン指数　　 22775.40（-514.37　-2.21%）
中国上海総合指数　 3347.49（休場）
台湾加権指数　　　　 21050.58（-296.72　-1.39%）
韓国総合株価指数　 2701.70（+4.03　+0.15%）
豪ＡＳＸ２００指数　　　 8403.40（-31.30　-0.37%）

アジア株は軒並み下落、トランプ関税リスク再燃に米中対立激化を受け投資家心理が悪化している。ただ、トランプ氏は二転三転するため、あすには言うことが変わっているかもしれない。なんにせよトランプ政権に対する不信感は募るばかりだ。端午節で中国市場は休場、あす再開する。

トランプが鉄鋼アルミニウムへの関税を25％から50％に引き上げると発表したほか、ヘグセス米国防長官が「台湾を巡る紛争は差し迫っている」と警告。中国政府は台湾問題は中国の問題だとして「米国は火遊びをするな」と警告したほか、中国の利益を損ない続けるのであれば米国に断固として「強力な措置」を講じると表明。鉄鋼関税引き上げを受け欧州も問題解決しなければ米国に報復措置を講じるとしている。

ベッセント氏は米中首脳会談がすぐにも実現される見通しだと述べ、米中の首脳が会談すれば解決すると確信しているようだが、トランプ氏の発言や台湾巡り米中交渉がスムーズに進むとは考えにくい。

香港株は大幅続落、約1カ月ぶり安値をつけている。自動車やハイテク、医療品、生活必需品、消費者サービスなど幅広い銘柄が下落している。韓国株はあすの大統領選挙を控え小動き、あすの韓国株式市場は休場となる。