ダウ平均は伸び悩む 前日までの急落に一息も上値重い=米国株序盤
NY株式8日(NY時間12:48)(日本時間01:48)
ダウ平均 38498.13(+532.53 +1.39%)
S&P500 5141.91(+79.66 +1.57%)
ナスダック 15745.21(+141.95 +0.91%)
CME日経平均先物 33185(大証終比:+85 +0.26%)
きょうのNY株式市場、前日までの急落に市場も一息ついており、マグニフィセント7を始め、IT・ハイテク株中心に買い戻しが優勢となっている。ダウ平均は一時1461ドル高まで急反発する場面が見られた。
ただ、特に情勢に変化が出たわけではなく、ここ数日の暴落からの値ごろ感の買い戻しといった状況。明日の発動を控えて関税に対する懸念は依然続いているが、トランプ大統領はイスラエルのネタニヤフ首相と会談したことや、日本の石破首相との前日の首脳電話会談で日本との2国間貿易協議の開始することで合意し、閣僚2名を任命した。
一方、トランプ大統領は、中国が報復措置を撤回しなければ、追加で50%の関税を課すことを示唆している。それに対して中国は「関税戦争と貿易戦争を仕掛けてくるなら、中国はとことんつきあう」と対抗措置をとる考えを示している。
アナリストは、トランプ大統領がXYZと協議中という見出しが出ても、投資家は過剰に反応しないよう注意を促している。「4月2日付以降のチャートの一部が回復することになっても、関税の重荷が消え去ることはない」と述べている。
そのような中、徐々に上値が重くなってきており、ダウ平均、ナスダックとも序盤の上げを大きく縮小している。
ユナイテッドヘルス<UNH>やヒューマナ<HUM>、CVSヘルス<CVS>など医療保険株が上昇。メディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)が、2025年から2026年にかけてのメディケア・アドバンテージ・プランへの支払いを平均で5.06%増額すると発表したことが好感されている。
ブロードコム<AVGO>が上昇。前日引け後に最大100億ドルの自社株買い計画を発表した。
半導体のマーベル・テクノロジー<MRVL>が上昇。ドイツの半導体大手のインフィニオンが同社の自動車向けネットワーキング事業を25億ドルで買収することで合意した。
インフラ・ソフトウエア開発のテラデータ<TDC>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。
医療機器のCVRx<CVRX>が急落。取引開始前に1-3月期(第1四半期)の暫定決算を公表し、売上高を1230万ドルと見込み、予想を下回った。同社は、季節要因による低迷と営業担当者の入れ替わりが影響したと述べている。
ユナイテッドヘルス<UNH> 553.80(+29.10 +5.55%)
ヒューマナ<HUM> 278.60(+23.89 +9.38%)
CVSヘルス<CVS> 67.80(+3.95 +6.19%)
マーベル・テクノロジー<MRVL> 52.83(+1.83 +3.59%)
ブロードコム<AVGO> 162.03(+7.89 +5.12%)
テラデータ<TDC> 19.76(+0.56 +2.92%)
チェグ<CHGG> 0.51(0.00 -0.81%)
CVRx<CVRX> 6.38(-5.16 -44.71%)
アップル<AAPL> 180.64(-0.82 -0.45%)
マイクロソフト<MSFT> 362.05(+4.19 +1.17%)
アマゾン<AMZN> 176.58(+1.32 +0.75%)
アルファベットC<GOOG> 150.21(+0.97 +0.65%)
テスラ<TSLA> 234.58(+1.29 +0.55%)
メタ<META> 522.97(+6.72 +1.30%)
AMD<AMD> 83.29(-0.35 -0.42%)
エヌビディア<NVDA> 100.18(+2.54 +2.60%)
イーライリリー<LLY> 735.27(+11.54 +1.59%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。