米10年債利回りが上昇 トランプ関税に翻弄=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:34)(日本時間05:34)
米2年債 3.951(+0.068)
米10年債 4.280(+0.067)
米30年債 4.597(+0.056)
期待インフレ率 2.318(+0.006)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で米10年債利回りは上昇。序盤は景気の先行き警戒感から利回りは下げて始まったものの、後半に上昇に転じた。本日もトランプ関税に翻弄した1日となった。
午前中はトランプ大統領がカナダ産の鉄鋼とアルミニウムに従来の25%の倍の50%の関税を課すと伝わったが、オンタリオ州のフォード首相が25%の電力サーチャージの停止で合意したと発表。今度はトランプ大統領も50%の関税は引き下げを検討と述べ、利回りは上昇に転じている。
一方、政策金利に敏感な2年債の利回りも低下。FRBの利下げ期待が強まっている。
この日は3年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を上回った。ただ、反応は限定的。
2-10年債の利回り格差は+30(前営業日:+32)にイールドカーブは若干フラット化。
*米3年債入札結果
最高落札利回り 3.908%(WI:3.902%)
応札倍率 2.70倍(前回:2.79倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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