東京株式(大引け)=278円高と反発、米関税政策を警戒し荒い値動きに
4日の東京株式市場で日経平均株価は反発。米国の関税政策に一喜一憂するなか、全体相場は荒い値動きとなった。
大引けの日経平均株価は前日比278円28銭高の3万8798円37銭。プライム市場の売買高概算は21億4669万株。売買代金概算は4兆8961億円となった。値上がり銘柄数は858と全体の約52%、値下がり銘柄数は721、変わらずは60銘柄だった。
前日のNYダウは続落したものの、米国がメキシコとカナダに対して発動する予定だった25%の関税は1カ月延期することが明らかになった。前日に1000円を超す大幅下落となった日経平均株価は、この日は買い先行で始まり前場には一時600円超の上昇となり3万9000円台に乗せた。ただ、午後に入り米国が中国に対する10%の追加関税は予定通り発動したことが明らかになると、日経平均株価は一時70円高まで上昇幅は縮小した。もっとも押し目買い意欲は強く、大引けにかけ値を上げたが、結局3万8700円台で取引を終えた。
個別銘柄では、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が高く、フジクラ<5803>やソフトバンクグループ<9984>が上昇。IHI<7013>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が値を上げ、村田製作所<6981>が急伸した。トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、スズキ<7269>が反発した。
半面、三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>、キーエンス<6861>が安く、ファーストリテイリング<9983>やみずほフィナンシャルグループ<8411>が下落した。三井物産<8031>や第一三共<4568>、HOYA<7741>が安い。今期業績予想を下方修正した三菱自動車工業<7211>は大幅安となった。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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