ルルレモンが決算受け大幅高 通期の見通しを上方修正 海外が好調＝米国株個別

（NY時間09:41）（日本時間23:41）
ルルレモン＜LULU＞　402.58（+57.77　+16.75%）

　ヨガウエアのルルレモン・アスレティカ＜LULU＞が上昇。前日引け後に８－１０月決算（第３四半期）を発表し、既存店売上高は、米州は予想以上の減収だったものの、中国を始め海外は好調だった。

　ガイダンスも公表し、ホリデーシーズンの第４四半期の見通しは冴えないものの、通期については海外での好調な売上を背景に見通しを上方修正した。同社の高級アクティブウェアブランドが新興の競合他社を退け、個人消費の伸び悩みに対応していることが示唆されている。

　マクドナルドＣＥＯは「品揃えの拡大やゆったりとしたスタイルの採用などにより、需要を再び喚起できると期待している。われわれの戦略計画では、海外での急成長、オンライン販売の拡大、男性向け商品の拡大により、２０２６年までに年間売上高１２５億ドルを目標としている」と述べた。

　今回の決算を受けて目標株価を４００ドルに引き上げたアナリストもいる。米国のトレンド改善に向けた取り組みの進捗状況や、製品チームの連携強化などを要因に挙げた。さらに、色やカテゴリーにおける季節ごとの新しさ、ブランド認知、国際展開と店舗オープンなどの分野には依然としてチャンスがあるとも付け加えている。

　なお、１０億ドルの自社株買いプログラムの増額を承認。この増額を含め、２０２４年１２月５日時点で、自社株買い戻しプログラムの承認残高は約１８億ドルとなっている。

（８－１０月・第３四半期）
・既存店売上高：3.0％増（予想：2.8％増）
　　米州：2％減（予想：0.7％減）
　　海外：22％増（予想：21.1％増）
・１株利益：2.87ドル（予想：2.75ドル）
・売上高：24億ドル（予想：23.6億ドル）
　　米州：17.7億ドル（予想：17.4億ドル）
　　中国：3.18億ドル（予想：3.14億ドル）
　　その他：3.79億ドル（予想：2.94億ドル）
・粗利益率：58.5％（予想：57.5％）
・営業利益率：20.5％（予想：19.7％）
・在庫：18億ドル（予想：18.7億ドル）
・総店舗数：749（予想：733）

（１１－１月・第４四半期見通し）
・１株利益：5.56～5.64ドル（予想：5.70ドル）
・売上高：34.8～35.1億ドル（予想：35億ドル）

（２５年度通期見通し）
・１株利益：14.08～14.16ドル（従来：13.95～14.15ドル）（予想：14.12ドル）
・売上高：104.5～104.9億ドル（従来：103.8～104.8億ドル）（予想：104.2億ドル）

【企業概要】
　米州・アジア・欧州・中東で、パフォーマンスアパレル・フットウェア・アクセサリーの包括的な製品を販売する。ヨガ・ランニングなどの運動やその他のアクティビティを含む健康的なライフスタイル向けにデザインされたパンツ・ショートパンツ・トップス、ジャケットなどの製品をオムニチャネルで販売する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美