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ダウ平均は反発 米大統領選の行方見守る 今週は流動的な展開も留意=米国株概況

株式 

NY株式5日(NY時間16:22)(日本時間06:22)
ダウ平均   42221.88(+427.28 +1.02%)
S&P500    5782.76(+70.07 +1.23%)
ナスダック   18439.17(+259.19 +1.43%)
CME日経平均先物 39075(大証終比:+415 +1.06%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均、ナスダックとも反発。市場は本日投開票の米大統領選の行方を見守っている。最新世論調査でも両候補は拮抗しており、予断を許さない状況となっている。また、議会選挙の行方も注目。上院は3分の1が改選になるが、共和党が優勢との調査も出ている。一方、下院は全議席が改選になるが、こちらは情勢が拮抗している状況。
 
 共和党と民主党のどちらかが、ホワイトハウスと議会を席巻するいわゆるスウィープの状況になれば、大胆な政策が実施される可能性がある。

 今回の結果は株価の行方に大きな影響を与える可能性があるが、投資家は目先の不安定さを覚悟しておいた方がいいとの声も聞かれる。1980年までデータを遡ると、米株価指数は選挙日から年末にかけて上昇するが、通常、選挙期間中とその翌週は下落の傾向があるという。選挙結果を巡る不透明感も、市場の動揺をさらに大きくする可能性がある。

 通常であれば日本時間の明日6日午後には大勢が判明するが、今回も2020年同様に混迷が予想されており、すぐには結果は判明しないリスクもあるとの声も聞かれる。一部からは週末までかかるとの声もあるようだ。

 一部からは「新政権がより緊縮的になりそうな政策を打ち出さない限り、強気相場は損なわれない」との見方も出ている。今週はFOMCが控えていることもあり、流動的な週となりそうだ。

 情報分析ソフトのパランティア・テクノロジーズ<PLTR>が大幅高。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期の営業利益の見通しも上方修正している。同社のAIソフトに対する旺盛な需要が示された。

 カジノのウィン・リゾーツ<WYNN>が決算を受け下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回ったほか、重要な指標である不動産EBITDARも予想を下回っている。Rは支払い賃料。今回の決算は、同社が期待ほど市場シェアを獲得できなかったことを示唆した。

 オランダの半導体、NXPセミコンダクターズ<NXPI>が決算を受け下落。第4四半期のガイダンスで予想を下回る売上高と1株利益の見通しを示したことが嫌気されている模様。自動車業界の低迷が影響。また、同社の産業およびIoT製品の最終需要も低迷。

 決済処理プラットフォームを手掛けるマルケタ<MQ>が急落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株損益の赤字、売上高とも予想範囲内となった。しかし、株価は急落。第4四半期のガイダンスを嫌気している模様。売上高の見通しは予想を下回る伸びを見込んだほか、EBITDAマージンの見通しも予想を下回り、失望感が強まったようだ。

 化学大手のデュポン<DD>が決算を受け上昇。1株利益が予想を大きく上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを上方修正した。

 化学のセラニーズ<CE>が決算を受け大幅安。ガイダンスで予想を下回る第4四半期の1株利益の見通しを示した。深刻な需要環境の悪化が観測されている。

 ボーイング<BA>がマイナス圏で推移。同社の労働組合がきのう、労働協約案を賛成多数で受け入れた。ストがこれで終結する。このニュースを受けて同社株は時間外で上昇していたが、通常取引に入ると戻り売りに押されマイナス圏での推移が続いた。アナリストからはスト終了は歓迎すべきことではあるが、増産には時間がかかるとの指摘も出ている。市場もすぐに同社が置かれている現実に焦点を移したようだ。

 投資会社のアポロ・グローバル<APO>が決算を受け上昇。運用資産が16%増の7330億ドルに予想以上に拡大した。

パランティア<PLTR> 51.13(+9.72 +23.47%)
ウィン・リゾーツ<WYNN> 86.72(-8.93 -9.34%)
NXP<NXPI> 224.65(-12.25 -5.17%)
マルケタ<MQ> 3.42(-2.53 -42.52%)
デュポン<DD> 85.67(+3.82 +4.67%)
セラニーズ<CE> 91.00(-32.50 -26.32%)
アポロ・グローバル<APO> 149.27(+9.84 +7.06%)
ボーイング<BA> 151.00(-4.07 -2.62%)

アップル<AAPL> 223.45(+1.44 +0.65%)
マイクロソフト<MSFT> 411.46(+3.00 +0.73%)
アマゾン<AMZN> 199.50(+3.72 +1.90%)
アルファベットC<GOOG> 171.41(+0.73 +0.43%)
テスラ<TSLA> 251.44(+8.60 +3.54%)
メタ<META> 572.43(+11.75 +2.10%)
AMD<AMD> 141.66(+0.95 +0.68%)
エヌビディア<NVDA> 139.91(+3.86 +2.84%)
イーライリリー<LLY> 806.06(-0.08 -0.01%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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