米10年債利回り上昇 小売売上高が予想外の増加 明日のFOMCの結果発表控え調整も=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:26)(日本時間05:26)
米2年債 3.597(+0.046)
米10年債 3.642(+0.024)
米30年債 3.956(+0.028)
期待インフレ率 2.109(+0.020)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは上昇。この日発表の小売売上高が予想外に増加したことから、利回りは上昇した。明日のFOMCの結果発表を控えて調整の動きも見られていたようだ。
ここに来て0.50%ポイントの大幅利下げの観測が再浮上しており、短期金融市場では65%まで確率を上げ、通常利下げを上回っている。しかし、エコノミストからは「経済状態は景気後退あるいはそれに近い状況では決してなく、FRBは大幅利下げを回避できる」といった見方も出ている。予想が完全に二分しており、最近のFOMCでは珍しいくらい不透明なイベントとなっている。
この日は20年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を上回ったことで利回りは上げ幅を広げた。
2-10年債の利回り格差は+4(前営業日:+6)と順イールドはやや縮小。
*米20年債入札結果
最高落札利回り 4.039(WI:4.019%)
応札倍率 2.51倍(前回:2.54倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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