東京株式(大引け)=378円安、円高警戒でリスクオフも後場下げ渋る
17日の東京株式市場はリスク回避ムードの強い展開となり、日経平均株価は一時750円以上の急落をみせる場面もあったが、後場終盤に下げ渋った。
大引けの日経平均株価は前営業日比378円54銭安の3万6203円22銭と続落。プライム市場の売買高概算は18億7458万株、売買代金概算は4兆2028億円。値上がり銘柄数は960、対して値下がり銘柄数は631、変わらずは52銘柄だった。
きょうの東京市場は、前場はかなり売り圧力の強い展開で、日経平均が先物主導で大きく水準を切り下げフシ目の3万6000円台を割り込んだ。今週行われるFOMCでFRBが大幅利下げに踏み切るとの観測が広がるなか、日米金利差縮小の思惑を背景に外国為替市場で急速に円高が進行したことが、全体を押し下げた。前日の米国株市場では大幅利下げ期待を背景にNYダウが史上最高値を更新したが、半導体セクターに売られる銘柄が多く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も下落したことで、東京市場でも半導体関連は総じて軟調だった。一方で海運株が大きく買われたほか、水産、陸運、食料品、倉庫など内需株に買いが集まり全体を支えた。特に中小型株は買われる銘柄が多く、後場は値上がり銘柄数が急増し、値下がり銘柄数を大幅に上回った。
個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が軟調だったほか、同2位の東京エレクトロン<8035>、同3位のディスコ<6146>などが大幅安、このほかアドバンテスト<6857>の下げが目立つ。ソフトバンクグループ<9984>も下値を探る展開。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売られ、第一三共<4568>も安い。アクシージア<4936>がストップ安、エイチ・アイ・エス<9603>も大きく下げた。
半面、三菱重工業<7011>が大商いで頑強な値動き。日本郵船<9101>、メルカリ<4385>が逆行高、ファーストリテイリング<9983>もしっかりだった。マネジメントソリューションズ<7033>がストップ高に買われ、エターナルホスピタリティグループ<3193>も急騰。プロレド・パートナーズ<7034>も値を飛ばした。サンウェルズ<9229>も買い戻しが優勢となった。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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