ダウ平均は反落 明日のパウエル議長の講演前にポジション調整が活発に=米国株概況
NY株式22日(NY時間16:20)(日本時間05:20)
ダウ平均 40712.78(-177.71 -0.43%)
S&P500 5570.64(-50.21 -0.89%)
ナスダック 17619.36(-299.63 -1.67%)
CME日経平均先物 38165(大証終比:-65 -0.17%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。きょうの市場は全体的にここ数日の動きの巻き戻しが出ており、米株式市場はIT・ハイテク株中心に売りが強まった。来週に決算発表を控えたエヌビディア<NVDA>が下げに転じると、他のIT大手も売りを加速させていた。
特段の悪材料は見当たらない中、明日のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演を前にポジション調整が活発に出ていたとの指摘が出ている。パウエル議長は明日の講演で利下げ開始の意向を示唆するものの、市場が過度に織り込んでいる利下げペースについては、慎重姿勢を強調してくるのではとも見られているようだ。
この日も何人かのFOMCメンバーの発言が伝わっていたが、利下げペースについては、慎重姿勢を強調している。明日のパウエル議長の講演も、少なくとも市場が織り込んでいる、年内計0.75%もしくは1.00%ポイントの利下げを示唆する内容にはならないと見られている。
ズーム・ビデオ<ZM>が決算を受け大幅高。通期の見通しを上方修正している。第3四半期についても予想を上回る見通しを示した。
アパレル販売のアーバン・アウトフィッターズ<URBN>が下落。前日引け後に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、小売部門の既存店売上高が予想を下回った。
クラウドを活用したビッグデータの保管分析サービスを手掛けるスノーフレーク<SNOW>が決算を受け大幅安。好決算ではあったものの、見方の好転には至らなかった。
会員制スーパーのBJsホールセール<BJ>が決算を受け下落。通期の1株利益の見通しが予想を下回ったほか、既存店売上高も冴えない見通しを示した。
フィットネス機器を手掛けるペロトン・インタラクティブ<PTON>が決算を受け大幅高。予想を上回るEBITDAの見通しを示した。業績回復の兆しを示した。
自動車のパーツ販売のアドバンス・オート・パーツ<AAP>が決算を受け大幅安。1株利益の見通しを大幅に下方修正した。
キッチン・インテリア用品のウィリアムズ・ソノマ<WSM>が決算を受け下落。既存店売上高が予想以上の減収となったほか、売上高も予想を下回った。通期の売上高見通しも下方修正。特に高額な家具に対する需要低迷が影響した。
アーバン・アウトフィッターズ<URBN> 37.51(-3.97 -9.57%)
ズーム・ビデオ<ZM> 68.04(+7.81 +12.97%)
スノーフレーク<SNOW> 115.21(-19.85 -14.70%)
BJs<BJ> 81.66(-5.96 -6.80%)
ペロトン<PTON> 4.55(+1.19 +35.42%)
アドバンス・オート<AAP> 51.10(-10.82 -17.47%)
ウィリアムズ・ソノマ<WSM> 130.50(-13.35 -9.28%)
アップル<AAPL> 224.53(-1.87 -0.83%)
マイクロソフト<MSFT> 415.55(-8.59 -2.03%)
アマゾン<AMZN> 176.13(-3.98 -2.21%)
アルファベットC<GOOG> 165.49(-2.14 -1.28%)
テスラ<TSLA> 210.66(-12.61 -5.65%)
メタ<META> 531.93(-3.23 -0.60%)
AMD<AMD> 151.70(-6.11 -3.87%)
エヌビディア<NVDA> 123.74(-4.76 -3.70%)
イーライリリー<LLY> 954.17(+2.20 +0.23%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。