東京株式(大引け)=209円高、米株高好感も不安定な展開に
14日の東京株式市場は日経平均株価が方向感の定まらない動きとなったが、後場後半に買いの勢いが強まり結局200円あまりの上昇で取引を終えた。
大引けの日経平均株価は前営業日比209円92銭高の3万6442円43銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は19億7924万株、売買代金概算は4兆7016億円。値上がり銘柄数は1223、対して値下がり銘柄数は369、変わらずは54銘柄だった。
きょうの東京市場は不安定な相場つきとなった。朝方は前日の米株高を受けリスクを取る動きが優勢で、日経平均は400円を超える上昇をみせたものの、その後は目先筋の利益確定売りに押され値を消した。前場取引時間中に岸田首相が総裁選不出馬の意向を固めたことが伝わったが、いったん日経平均はショート筋の買い戻しで上昇基調となったものの、その後は政治の先行き不透明感を警戒して再び売りが優勢となり、前引け時点ではマイナス圏に沈んだ。後場に入ってもはっきりしない地合いが続いたが、終盤に買いが優勢となり、3万6400円台まで水準を切り上げて着地している。値上がり銘柄数は後場取引後半に増勢となり、1200を超えプライム市場全体の74%を占めた。売買代金は前日に続き5兆円に届かず、8月に入ってからは最低水準となった。
個別では、ディスコ<6146>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>も高い。三井住友フィナンシャルグループ<8316>がしっかり、リクルートホールディングス<6098>も上昇した。東京海上ホールディングス<8766>が高く、楽天グループ<4755>が上値を追った。東邦亜鉛<5707>はストップ高に買われ、サッポロホールディングス<2501>、アトラエ<6194>、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が急騰したほか、ラクス<3923>も物色人気。
半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>が安く、東京エレクトロン<8035>も冴えない。ファーストリテイリング<9983>もやや売りに押される展開。日立製作所<6501>、メルカリ<4385.Tが軟調、HOYA<7741>も安い。キュービーネットホールディングス<6571>が急落、ランドコンピュータ<3924>が大幅安。日本マイクロニクス<6871>、トリドールホールディングス<3397>などの下げも目立つ。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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