東京株式(前引け)=急落続く、世界株安と円高進行を嫌気
5日前引けの日経平均株価は前営業日比1662円14銭安の3万4247円56銭と大幅続落。前場のプライム市場の売買高概算は18億2735万株、売買代金概算は3兆6034億円。値上がり銘柄数は90、対して値下がり銘柄数は1547、変わらずは8銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスクオフの地合いが加速し、日経平均は一時2500円強、率にして7%安という暴落で3万3000円台まで一気に水準を切り下げる場面があった。前週末に日経平均は終値ベースで約2200円安と波乱展開に見舞われたが、きょうはそれに輪をかけてリスク回避の売りが加速した。前日の欧米株市場が全面安、米国では半導体関連株などを中心に激しく売られる展開だった。これに加えて外国為替市場で急激な円高が進行しており、投資家マインドが冷え込んでいる。ただ、前引けにかけてやや下げ渋る展開となっている。
個別では売買代金トップの三井住友フィナンシャルグループ<8316>が一時ストップ安に売られたほか、売買代金2位の三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが急落、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力銘柄の下げもきつい。三菱重工業<7011>が大きく下落、日立製作所<6501>、任天堂<7974>などの下げも目立つ。半面、ニトリホールディングス<9843>が逆行高、KDDI<9433>もしっかり、LINEヤフー<4689>も頑強な値動きを示した。イリソ電子工業<6908>がストップ安、フジミインコーポレーテッド<5384>、北洋銀行<8524>なども値幅制限いっぱいに売り込まれた。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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