円全面安、7月利上げ観測が後退 日銀は市場が思っているよりも慎重か ドル円157.98円まで上昇
円全面安、7月利上げ観測が後退 日銀は市場が思っているよりも慎重か ドル円157.98円まで上昇
日銀はきょうの会合で、月間6兆円程度としている国債買い入れ額を減額する方針を決定したが、市場は具体的な数字が出ると期待していた。
6月会合で「6兆円程度」から「5兆円程度」への減額を決定し、7月に追加利上げに踏み切るとの予想が一部で広がっていたが、日銀が次回7月会合で減額の具体策を決めるとしたため、7月に減額の具体策決定と同時に利上げはないとの見方が広まった。
日銀は市場が思っているよりも慎重との見方が広がり、円が対主要国通貨で下落している。ドル円は日銀発表前に一時156.80円台まで約50銭急落した。その後、日銀の結果が出ると157.98円まで急騰、5月1日以来の高値をつけている。日本10年債利回りは0.91%台まで低下し1カ月ぶり低水準。
このあとの植田日銀総裁の会見が「ハト派」な内容となれば、円安がさらに進む可能性がある。タカ派FOMCも相まってドル買い・円安でドル円は再び160円を目指すか。
執筆者 : MINKABU PRESS
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