ブロードコムが決算受け大幅高 AI需要を背景に好調 株式分割も発表=米国株個別
(NY時間09:34)(日本時間22:34)
ブロードコム<AVGO> 1703.69(+208.18 +13.92%)
半導体のブロードコム<AVGO>が大幅高。前日引け後に2-4月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。AI製品の堅調な需要を背景に良好な数字を発表したが、AI絡みの売上高は31億ドルに上っている。これは予想を上回った。ガイダンスも公表し、予想を上回る通期の売上高見通しを示したほか、7月15日付で1株を10株にする株式分割も発表した。
AIシステムの構築競争は同社のような半導体企業に恩恵をもたらしている。同社はデータセンターに不可欠なものを含め、コンピューティングやネットワーキングに使用される様々なコンポーネントを提供している。また、タンCEOは、買収したVMウエアーも業績を押し上げたと述べた。
今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き上げも相次いだ。「同社の業績はカスタムAIアクセラレーターとVMウェアの業績により予想を上回った。VMウェアとの統合にはまだ成長の余地があり、AI関連事業は25年度に四半期あたり40億ドルの売上に成長すると見ている」と述べている。
(2-4月・第2四半期)
・1株利益(調整後):10.96ドル(予想:10.80ドル)
・売上高:124.9億ドル(予想:120.6億ドル)
半導体:72.0億ドル(予想:71.2億ドル)
インフラソフトウエア:52.9億ドル(予想:49.3億ドル)
・営業利益(調整後):71.5億ドル(予想:68.3億ドル)
・EBITDA(調整後):74.3億ドル(予想:70.4億ドル)
(通期見通し)
・売上高:510億ドル(予想;506億ドル)
【企業概要】
半導体とインフラソフトウェアソリューションを設計・開発・供給する。相補型金属酸化膜半導体デバイスと、アナログIII-Vベースの製品に焦点を当てた開発に取り組み、データセンターのネットワーク、ホームコネクティビティ、ブロードバンドアクセス、その他多様な市場向けに製品を提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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