【本日の見通し】ドル高円安基調継続へ

【本日の見通し】ドル高円安基調継続へ
　　
　海外市場でドル円は157円台にしっかり乗せてきた。今日もドル高基調が意識される。米国の利下げ開始がかなり先になるとの見通しがドルを支えている。日本の追加利上げ期待などがある程度円売りを抑えているが、このところの円債利回りの上昇が円買いにあまり作用しておらず、ドル高円安基調を意識させる展開が続いている。
　　
　金曜日の米PCEデフレータは前年比2.7%と前回と同水準の伸びが見込まれている。CPIがやや弱く出たことや、CPIの内訳のうち強めに出ていた住居費について、PCEデフレータはCPIほど全体に占めるウェイトが大きくないことなどから、やや警戒感があるものの、クリーブランド連銀のInflation Nowcastingでも2.68%が見込まれており、予想前後となる可能性が高い。この場合、利下げが少し先という市場の見通しを支える形で、ドル買いとなる可能性がある。
　　
　今日はそれほど目立った材料がなく、落ち着いた動きの中で上値トライを意識する展開が見込まれる。
　　
　ユーロドルは1.08台推移が続きそう。方向性を探る展開が続く。
　　
　ユーロ円はドル円の堅調地合いを支えに上方向を意識。171円に向けた動きか。
　　
MINKABU PRESS 山岡和雅