反落、加速する米PPIは米景気見通しを不透明に=NY原油概況
NY原油先物6月限(WTI)(終値)
1バレル=78.02(-1.10 -1.39%)
ニューヨーク原油の期近は反落。4月の米生産者物価指数(PPI)が加速したことが重しとなった。落ち着いていた米国のインフレ圧力は再び高まりつつあり、年内の米利下げ開始見通しは不透明となった。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、次の行動は利上げではなく、据え置きを続ける可能性のほうが高いとの認識を示しており、利下げ開始に言及する余裕はなくなっている。石油輸出国機構(OPEC)が月報で楽観的な需要見通しを維持したことは支援要因だが、あまり手掛かりにはならず。
時間外取引で6月限は上値が重く、通常取引開始後は売りが強まった。77.68ドルまで下落し、前日の上げは帳消しとなっている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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