NYCBが大幅高 ひとまず安心感=米国株個別
(NY時間10:41)(日本時間00:41)
NYCB<NYCB> 3.85(+0.39 +11.34%)
ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)<NYCB>が大幅高となっている。先ほどフィッチ・レーティングスが同銀の格付けを「BB+」で維持すると伝わった。増資計画を踏まえた措置だという。「BB+」は投資適格級を1段階下回る水準。
前日は大乱高下を演じ、一時40%以上急落後にプラス圏で終えていた。増資報道があり急落していたが、トランプ政権で財務長官を務めたムニューシン氏のリバティ・ストラテジック・キャピタルが主導する10億ドル以上の増資計画を発表。また、オッティング元通貨監督庁(OCC)長官をCEOに指名したことで安心感が広がったようだ。
オッティング新CEOは同銀の商業用不動産への集中を抑え、最終的には他行に近い形にしたいと抱負を述べていた。「組織として適切なバランスシートは、3分の1が消費者関連事業、3分の1が商業銀行業務、そして3分の1が不動産である」と語った。経済的な変動があっても、分散投資はうまく機能すると思うからだという。
【企業概要】
ニューヨーク都市部をはじめとする米国北東部や南西部などで、一般銀行商品とその他の商品・サービスを提供する銀行持株会社。預金商品の提供のほか、集合住宅向け融資、住宅ローンの組成とサービシング、倉庫貸付等に取り組む。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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