ズーム・ビデオが決算受け時間外で10%の大幅高=米国株個別
(NY時間16:53)(日本時間06:53)時間外
ズーム・ビデオ<ZM> 69.69(+6.57 +10.42%)
ズーム・ビデオ<ZM>が時間外で10%の大幅高。引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、売上高、1株利益とも予想を上回った。法人会員からの売上高が4.9%伸びた。ガイダンスも公表し、第1四半期、通期とも予想を上回る1株利益の見通しを示している。同社はまた、15億ドルの自社株買いを発表した。
アナリストは「新たな自社株買いは投資家にとって最大の焦点となる」と語った。この動きは大型買収の可能性を後退させる可能性が高いとも付け加えた。
同社はパンデミック時に急成長を遂げ、マイクロソフト<MSFT>との法人顧客獲得競争や、消費者のビデオ会議プラットフォーム離れの中で、劇的な売上低迷を経験している。その中で、より多くの法人顧客を獲得するために、電話システム、コールセンター、AIアシスタントなどの製品ラインを拡大。
ユアンCEOは声明で「われわれはプラットフォーム全体の革新に専念し、顧客エクスペリエンスのゴールド・スタンダードを再定義するズーム・コンタクトセンターを含め、何百もの新機能を導入している」と述べた。コンタクトセンターのライセンスは昨年1年間で約3倍に増加している。また、約50万のアカウントがAI無料コンパニオンを有効にしているとも付け加えた。
オンライン売上は一般消費者と中小企業向けで0.5%の減収となった。同社は月平均3%の顧客を失ったが、これは前期と同じで、同社が報告した中では最も遅い解約率ではあった。
(11-1月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.42ドル(予想:1.15ドル)
・売上高:11.5億ドル(予想:11.3億ドル)
法人:6.67億ドル
・FCF:3.33億ドル(予想:2.12億ドル)
・法人会員:22万400件(予想:22万4900件)
・過去12カ月の売上高が10万ドル以上:3810件(予想:3921件)
(2-4月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.18~1.20ドル(予想:1.15ドル)
・売上高:11.3億ドル(予想:11.3億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):4.85~4.88ドル(予想:4.72ドル)
・売上高:約46.0億ドル(予想:46.6億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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