アーチャー・ダニエルズが下落 米司法相が会計処理に関する調査開始 対象は栄養事業＝米国株個別

（NY時間13:57）（日本時間03:57）
アーチャー・ダニエルズ＜ADM＞　53.46（-2.23　-4.00%）

　穀物メジャーのアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド＜ADM＞が下落。米司法相が同社の会計処理に関する調査を開始したと伝わった。ブルームバーグが伝えた。調査対象は同社の栄養事業だという。

　同社は先月、ＣＦＯのルサー氏を停職処分にし、米証券取引委員会（ＳＥＣ）による会計処理の調査を待って業績見通しを下方修正した。栄養事業は、ルチアーノＣＥＯの将来の成長への賭けだった。

　同社は１０年前、欧州の天然素材メーカー、ワイルド・フレーバーズ社を３０億ドルの過去最大の買収を行い、この事業を拡大した。しかし、植物性食品を含む需要低迷により、利益はこれまでのところ当初の期待に応えられていない。栄養事業は同社においてまだ小さな部類に入るが、役員賞与では大きな役割を果たしている。

【企業概要】
　米国内外において、大豆等の原料農産物を生産するほか、大豆・ひまわりの種等の油糧種子を加工処理し、植物油・タンパク質食品の製造・販売を行う。また、甘味料・コーンスターチ・天然香味料等も製造する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美