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メルクが決算受け上昇 キイトルーダ、ラゲブリオが好調=米国株個別

株式 

(NY時間10:06)
メルク<MRK> 106.19(+2.56 +2.47%)

 ダウ採用銘柄のメルク<MRK>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。主力薬の抗がん剤キイトルーダが好調だったほか、コロナ薬のラゲブリオが予想を大きく上回った。これを受けて通期の売上高見通しも上方修正している。

 同社はキイトルーダが多くのがんに有効であることを示す新たな研究結果を受け好調に推移している。ジェネリック医薬品との競合や米政府との薬価交渉に直面する10年後を前に、今後数年間で同薬でできる限りの利益を上げる必要がある。

 ラゲブリオの売上高については約13億ドル見込み、3カ月前の10億ドルから上方修正した。ラゲブリオがコロナウイルスの突然変異を加速させる可能性があると疑問視する研究者もいるが、同薬の売上高は第3四半期に47%増加した。

 同社は今月初めにキイトルーダの前途に待ち受ける難題に備え、3つの実験的抗がん剤の権利を取得するために最大220億ドルを第一三共<4568>に支払うことで合意している。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):2.13ドル(予想:1.96ドル)
・売上高:159.6億ドル(予想:153.5億ドル)
  ラゲブリオ:6.40億ドル(予想:1.45億ドル)
  キイトルーダ:63.4億ドル(予想:62.3億ドル)
  リンパーザ:2.99億(予想:3.13億ドル)
  ガーダシル:25.9億ドル(予想:26.1億ドル)
  ポロクアッド/MMR-II/バリバックス:7.13億ドル(予想:6.86億ドル)
  レンビマ:2.60億ドル(予想:2.49億ドル)
  動物ヘルス:14.0億ドル(予想:14.3億ドル)
・粗利益率(調整後):77%(予想:77.2%)
・研究開発費(調整後):33.0億ドル(予想:32.3億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.33~1.38ドル
・売上高:597~602億ドル(従来:586~596億ドル)(予想:593億ドル)
  ラゲブリオ:約13億ドル(予想:9.8億ドル)
・粗利益率(調整後):約77%(予想:77.3%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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