カード株が軟調 FRBが手数料引き下げ案を準備と伝わる=米国株個別
(NY時間10:05)
アメックス<AXP> 152.29(-2.10 -1.36%)
ビザ<V> 238.07(-3.13 -1.30%)
マスターカード<MA> 396.89(-4.88 -1.21%)
アメックス<AXP>、ビザ<V>、マスターカード<MA>といったカード株が軟調に推移している。前日引け後にFRBが消費者がデビットカードで買い物をした際に加盟店がカード会社に支払う手数料を引き下げる案を準備していると伝わった。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が伝えた。
現在、加盟店は主要なカード発行会社に21セントに加え、2011年にFRBが設定した水準である取引額の0.05%を支払っている。FRBは、デビットカード決済の処理コストが低下していると判断すれば、上限を引き下げることができるが、これまで実施したことはない。
FRBは前日に来週に会合を開き、手数料の上限を改定する案を採決すると発表した。関係者によると、この提案は上限を引き下げる内容だという。FRBはその後に、カード会社や加盟店からのロビー活動や議会での議論を含むと思われるパブリックコメント期間に入る。
インターチェンジ・フィーとは、消費者がデビットカードを使って買い物をした際に加盟店が支払う手数料で、カードを発行する銀行やその他の金融機関が徴収する。ダービン修正条項と呼ばれる2010年のドッド・フランク法の条項により、FRBは100億ドル以上の資産を持つ銀行やその他金融機関に対して上限を設定する権限が与えられた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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