ダウ先物は上昇 米雇用統計を受けて追加利上げ期待が後退=米国株
米株価指数先物(9月限)(NY時間08:51)
ダウ先物 34965(+174.00 +0.50%)
S&P500 4544.50(+28.50 +0.63%)
ナスダック100先物 15638.00(+99.50 +0.64%)
米株価指数先物市場でダウ先物が上昇しているほか、S&P500やナスダック100も上昇。本日の米株式市場は上昇して始まりそうな気配だ。
日本時間21時半に8月の米雇用統計が発表になったが、失業率が3.8%と予想以上に上昇したことが株式市場をサポートしている。また、非農業部門雇用者数(NFP)は18.7万人増と予想を上回ったものの、前回分が大幅に下方修正され、相殺されている。一方、注目の平均時給は前年比4.3%の上昇と予想通りではあったものの、前月比が0.2%の上昇に鈍化しており、賃金上昇傾向への一服感を示す内容でもあった。
今回の米雇用統計を受けて、FRBの追加利上げ期待が無くなったとまでは考えづらいが、少なくとも9月FOMCでの利上げはほぼ確実に見送られそうな数字ではある。短期金融市場でも年内の利上げ期待が後退しており、あっても、あと1回の確率を35%程度で織り込む動きが出ている。
個別に決算絡みでは、半導体のブロードコム<AVGO>が時間外で下落。AIブームが業界の一部で需要をけん引しているにもかかわらず、同社は広範な消費減速に巻き込まれていることが示された。同社はアップル<AAPL>主要部品メーカーだが、売上げの減少に苦悩している。
デル・テクノロジーズ<DELL>が時間外で大幅高。PC市場の回復に前向きな兆候を見せ、企業向けテクノロジー市場の回復への期待を高めている。
*米雇用統計(8月)21:30
非農業部門雇用者数
結果 18.7万人
予想 16.5万人 前回 15.7万人(18.7万人から修正)
失業率
結果 3.8%
予想 3.6% 前回 3.5%
平均時給
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.4%(前月比)
結果 4.3%
予想 4.3% 前回 4.4%(前年比)
(NY時間09:01) 時間外
ブロードコム<AVGO> 899.01(-23.88 -2.59%)
デル<DELL> 63.24(+7.00 +12.45%)
アップル<AAPL> 189.25(+1.38 +0.73%)
マイクロソフト<MSFT> 331.00(+3.24 +0.99%)
アマゾン<AMZN> 139.67(+1.66 +1.20%)
アルファベット<GOOG> 138.94(+1.59 +1.16%)
テスラ<TSLA> 258.59(+0.51 +0.20%)
メタ・プラットフォームズ<META> 299.50(+3.61 +1.22%)
AMD<AMD> 106.69(+0.97 +0.92%)
エヌビディア<NVDA> 497.65(+4.10 +0.83%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。