ウルフスピードが決算受け大幅安 赤字が予想以上に膨む＝米国株個別

　半導体のウルフスピード＜WOLF＞が大幅安。前日引け後に４－６月期決算（第４四半期）を発表し、売上高は予想を上回ったものの、１株損益の赤字は予想以上に膨らんだ。第１四半期のガイダンスも公表しており、１株損益の赤字が予想以上に膨む見通しを示した。今回の赤字は会計処理の変更に起因する点もあるが、同社は利益圧迫と立ち上げの問題に悩まされ続けている。

　アナリストは「新しい問題ではないが、粗利益回復のタイムラインは予想よりも遥かに時間がかかっており、事業は基本的に計画通りであるという同社の継続的な説明は、明確さを提供していない」と述べ、目標株価を従来の５４ドルから４４ドルに引き下げていた。

（４－６月・第４四半期）
・1株損益（調整後）：-0.42ドル（予想：-0.20ドル）
・売上高：2.36億ドル（予想：2.23億ドル）
・粗利益率（調整後）：29.0％（予想：30.1％）

（７－９月・第１四半期見通し）
・1株損益（調整後）：-0.60～-0.75ドル（予想：-0.30ドル）
・売上高：2.20～2.40億ドル（予想：2.35億ドル）

【企業概要】
　米国内外の企業・大学など向けに、ワイドバンドギャップ半導体を開発・製造・販売する。電気自動車・モーター駆動向けのパワー半導体・軍事通信・レーダー向けの無線半導体のほか、照明・映像表示スクリーン向けのLEDなどを取り扱う。

（NY時間10:09）
ウルフスピード＜WOLF＞　43.60（-9.57　-18.01%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美