ナイキが決算受け時間外で下落 在庫処理が粗利益を圧迫=米国株個別
ナイキ<NKE>が引け後に3-5月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想を若干下回ったものの、売上高は予想を上回った。粗利益率が前年から低下したが、製品投入や輸送のコスト上昇、在庫処理のための値下げ、および、継続的なドル高が圧迫した。ただ、戦略的な価格設定と大中華圏の改善で相殺されたとしている。
ドナホCEOは余剰商品を値引きで処理し、それが利益率の重荷となっている。第4四半期の在庫も前年比で僅かだが増加していた。過去2年間苦戦を強いられてきた重要な成長市場である中華圏の業績は徐々に回復している。
決算を受け株価は時間外で下落。
(3-5月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.66ドル(予想:0.67ドル)
・売上高:128.3億ドル(予想:125.9億ドル)
北米:53.6億ドル(予想:52.8億ドル)
EMEA:33.5億ドル(予想:32.9億ドル)
中華圏:18.1億ドル(予想:16.4億ドル)
アジア太平洋・中南米:17.0億ドル(予想:17.2億ドル)
・粗利益率(調整後):43.6%(予想:43.5%)
・在庫:84.5億ドル(予想:88.8億ドル)
(NY時間16:37)時間外
ナイキ<NKE> 111.84(-1.53 -1.35%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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