Z世代の調査から、今後、衣料品販売の株式に圧力との指摘
Z世代(10代中盤から25歳ぐらいまでの若者)では、男性が消費を牽引する中、今後、衣料品販売の株に圧力がかかる可能性があるとのレポートがアナリストから出ている。同アナリストが所属する金融機関が実施した最新の若者の意識調査の中で、Z世代に消費について話を聞いた結果、衣料品販売の銘柄により慎重になったという。
調査では、Z世代の今年の平均的な年予想支出額は2419ドルで、2022年春の回答よりも2%、秋よりも4%上昇した。Z世代の支出計画を高めているのが男性で、高所得層の男性は前年比6%増と、秋の調査から1%上昇している。一方、平均所得層の女性は前年比1%増と、秋から6%の低下を示した。
また、注目すべきは、女性が2019年秋以来、初めてウォレットシェア(財布内シェア)が減少を示したことだという。ウォレットシェアとは、特定カテゴリーへの支出における特定の商品の割合。
平均所得層の10代の女性は前年比でアクセサリーにもっとお金をかけたいと考えているが、衣料品の購入については昨年並みを考えているという。一方、靴の購入については財布の紐が固くなっており、同カテゴリーの支出予測は前年比で5%の減少を示した。
高所得層の10代の女性の傾向はより顕著で、アクセサリーへの予算が秋の調査から25%上昇した一方、衣料品の予算は5%低下、靴は8%の低下を示したという。
全体的な消費は増加傾向を示したとはいえ、Z世代の支出は、年間支出を3023ドルと見積もった2006年秋のピークを大きく下回っているとしている。
この調査を受けてアナリストは投資家に対し、慎重に行動したい3つの銘柄として、リボルブ<RVLV>とルルズ<LVLU>とプリンセス・ポリーのブランドを所有するAKAブランズ<AKA>を挙げた。
(4日終値)
リボルブ<RVLV> 26.23(+0.31 +1.20%)
ルルズ・ファッション<LVLU> 2.22(-0.14 -5.93%)
AKAブランズ<AKA> 0.47(-0.06 -11.73%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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